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Atelier Eren/アトリエ・エレン ヴァイオリン製作とファンタジーを綴る日記

【アンティーク】19世紀イギリスでの懐中時計

19世紀イギリスでの懐中時計

『今回は懐中時計の歴史編Vol.3です』

懐中時計が生産されるようになった当初は「フランス・スイス製」が主流でした。19世紀に入り「鉄道網」が発達したことで正確な懐中時計の必要性が高まったことにより、イギリスで懐中時計の生産が盛んになりました。その後19世紀半ばまでイギリスは時計産業で世界トップとなり、数多くの懐中時計を世界に広めました。しかし、19世紀以降は手工業中心のイギリスでは機械化を導入したアメリカ・スイスに太刀打ちができなくなり衰退していきます。

話の本筋とはちょいはずれますが、「19世紀のイギリス」の世界観は日本人が好きな世界観だったりします。クラシカルな雰囲気が魅力で、若干ダークな感じがするのがポイントです。アニメ・漫画でもよく使われている舞台背景です。しかし、日本人が好きなのは「想像上のファンタジーイギリス」なのかもしれませんが^^;

*19世紀イギリスをモチーフにしたアニメ作品*

「黒執事」

「伯爵と妖精」

「英國戀物語 エマ」

「GOSICK-ゴシック」

「パンドラハーツ」

「ダンタリアンの書架」

など

19世紀 イギリスの懐中時計


ジョン=ジョージ・グレイヴスという実業家が製作した懐中時計。秒針は中央ではなく、スモールセコンドと呼ばれる中央下の別窓に配置されています。このころにはもう時計のデザインや形は完成されつつあります。ちなみにこの「ジョン」さんはかなり早い時期に通信販売を取り入れたツワモノらしいです。

機能性を重視したクラシカルなデザインのものが多い




特徴としては「ローマ数字」を使い「スモールセコンド」を搭載している懐中時計が多いことです。3枚目の写真の様にポケットから取り出した時に見やすくするためにⅫが通常の9時の位置に配置してある懐中時計も数多く見受けられます。


近年イギリスで人気の観光地になりつつある港町「ライ」で19世紀に作られた懐中時計です。この懐中時計はジョン=ネーヴ・マスターズという時計メーカーにより製造され「正確さ」という意味である「veracity」という名前が付けられたらしいです。


アスプレイ」という1781年に創設された高級宝飾品店によって作り出された懐中時計。背面にダイヤル式カレンダーが搭載されていて、蓋を開けることで日付を確認できます。高級宝飾品店ならではの高級感があり、先ほどまでに紹介した一般的な19世紀イギリスの懐中時計のデザインとはズレます。


表面の中央を良く見ると実は「スイス製」と書かれています。もともと「アスプレイ」は時計メーカーではなく高級宝飾品店なので、時計の組み立て技術は持ち合わせていません。よって実際に時計を組み立てたのはスイスです。

19世紀以前はフランス・スイスと似た時計を作っていた


17世紀〜18世紀は「フランス・スイス」で多くの懐中時計が製作されましたが、イギリスでも数は劣りますが「エナメル彩」や「彫金」を使った懐中時計が作られていました。この年代特有のデザインであり、個性があるので見ていて楽しい懐中時計なのはこの年代の作品なのかもしれませんね^^;

まとめ

・19世紀に「鉄道網」が発達したことでイギリスが時計産業のトップに。

・特徴としては「ローマ数字」を採用したもので「スモールセコンド」があるものが多い。

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