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Atelier Eren/アトリエ・エレン ヴァイオリン製作とファンタジーを綴る日記

【アンティーク】懐中時計から腕時計へ

=懐中時計から腕時計へ=

『今回は懐中時計の歴史編Vol.5です』

17〜20世紀では懐中時計が時計の主流でした。対して腕時計は1点ものとしては18世紀頃からすでに製作されていましたが、量産体制はとられておらず、ある程度まとまった本数の製作が行われるようになったのは19世紀末のことでした。

17〜18世紀 フランス・スイスを中心に「エナメル彩」「彫金」主流の懐中時計。

19世紀 鉄道網の発達によりイギリスで懐中時計が発達。

20世紀 アメリカでは鉄道の開通により、鉄道員を中心に精度の高い懐中時計が流行。

上記のような流れで懐中時計は発展してきましたが、世界情勢では19世末から欧州で戦争が多く起こるようになります。世界が戦争への道を歩む中、「鉄道」の発達で発展した懐中時計に対して、腕時計は「軍事用」に発展していきます。

軍事用に腕時計が大量生産

戦争に関して私は知識が乏しいので、詳細はわかりませんが1880年にドイツの皇帝ヴィルヘルム1世は軍事用時計としてスイスの時計メーカー「ジラール・ペルゴ」に海軍腕時計2千個を発注したという逸話もあります。

第一次世界大戦では「攻撃のタイミング同期」に腕時計は欠かせない道具となり、兵士にとって腕時計は必需品となります。第一次世界大戦は1914年-18年の出来事でしたが、戦争に生き残った兵士は除隊後にも「腕時計」の使用を続けていき、その便利さから徐々に「懐中時計」は世界から姿を消していきました。

ドイツでは置き時計も

懐中時計・腕時計の話とは脱線しますが、ドイツでは木製の置き時計や掛け時計、鳩時計が数多く作られました。懐中時計の歴史としては影が薄かったドイツですが「からくり時計」といった木製の時計や「腕時計」では20世紀〜目立つ存在となっていきました。

ひとまず今回で懐中時計の歴史に関する記事は終了します。腕時計がメジャーとなってた時計産業ですが、懐中時計は現在でも腕時計には無い不思議な魅力を持っています。なかなか使う機会は無いとは思いますが、ふと何かのきっかけで「これは19世紀イギリスの懐中時計かな?」くらいの感想が言えると博識っぽく見えるかもしれません(笑)

【まとめ】

・腕時計は軍事用に発達し、戦争後そのまま生活に定着。

・腕時計の利便性に押され、懐中時計は20世紀中盤から徐々に姿を消していきました。<

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