Atelier Eren はWEBの仕事をしながらヴァイオリンを作っている「少し変わった人」の製作日記です

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Atelier Eren/アトリエ・エレン ヴァイオリン製作とファンタジーを綴る日記

【ヴァイオリン製作】難関!パーフリングを入れ込んで接着する

前回はパーフリングの溝を彫るために縁を削り出し、溝をほりました。そこで、今回は彫り込んだ溝にパーフリングを埋め込みます。

この作業は細かな作業になりますが、ヴァイオリンの視覚的美しさを左右する重要な工程です!

ヴァイオリン製作 パーフリング

前回 、2mmほどの溝を裏板裏面の縁に彫り込みました。上記の写真のようにパーフリングの端材を入れて確認してキッチリとはまっていればOKです!

ヴァイオリン製作 パーフリング

Cバウツの溝は先端をちゃんと鋭角にしておきます。そうしないと、うまくパーフリングが重ならないからです。

パーフリングを曲げる

溝を綺麗に彫ることができたら、いよいよパーフリングを曲げます。パーフリングはヴァイオリン本体とは違う質感の細い木材です。だいたい1本のヴァイオリンを仕上げるのに3本使用するのが基本。また、数百円の価格なので余分に揃えておくのもアリです。

ヴァイオリン製作 パーフリング

パーフリングの曲げ方は横板やライニングと同じく、アイロンで曲げます。ただ、パーフリングは柔らかいので蒸気を当てる必要はなく、そのまま直接アイロンに当てて構いません。Cバウツなど、曲げが大きいところだけ、水に浸してから曲げます。

パーフリング曲げの工程

横板等と同じくアッパーバウツ・ロウアーバウツ・Cバウツの左右「計6パーツ」に、パーフリングをある程度の長さで切り分けます。そして、あとは溝にフィットするようにアイロンで曲げていくだけです。上記の写真はすでにパーフリングを曲げてしまった状態ですが、ようするにこのような感じになるように曲げれば完璧。

ヴァイオリン製作 パーフリング

真ん中の棒が未使用のパーフリング。裏板1周で1.5本分くらい使うのが目安です。

ヴァイオリン製作 パーフリング

Cバウツの先端は現在このような状態なので、次の工程で綺麗に溝にはめます。また、この工程で失敗するとパーフリングが足りなくなるので、やっぱり4本くらいパーフリングは持っておきたいところです。

溝にはまるように切り揃える

現在のパーフリングの長さは溝に対して若干長くなっています。そこで、切り揃えて溝にはめ込むことが必要です。

ヴァイオリン製作 パーフリング

結果から見せると、上の写真のようにキッチリとCバウツの溝の先端で交わっていればOKです。そのためには長さを少しづつ短くして調整することが必要になります。

ヴァイオリン製作 パーフリング

Cバウツの先端に合うようにパーフリングを切り揃えるには、少しづつ斜めに切ってパーフリングを短くします。そうすれば、2つのパーツが交わるときに三角形になるのです。

そのため、揃えたときに隙間ができないように切っていくことが重要。切る角度の目安としてはパーフリングの断面が「黒・白・黒」と三色になっていれば大丈夫!

ヴァイオリン製作 パーフリング

全てのCバウツが綺麗に出来上がればいいのですが、なかなかうまくいきません^^;この難しさもヴァイオリン製作の楽しさですね!

ヴァイオリン製作 パーフリング

ちなみにアッパーバウツとロウアーバウツは上下で斜めに切り揃えることで接着します。

ヴァイオリン製作 パーフリング

図の下がアッパーバウツとロウアーバウツの切り方です。6mmから11mmくらいの長さに上下を斜めに切り、ちょうど合えばOK。Cバウツに比べるとこちらは簡単です。

ヴァイオリン製作 パーフリング

長さを切りそろえて、溝にいれるとこんな感じになります。できる限り綺麗な仕上がりになるよう心掛けましょう!

最後にニカワで接着

ここまでくればあとは接着するだけ!接着方法は恒例のニワカです。

ヴァイオリン製作 ニカワ

グツグツグツ。ちょうどいい温度になったら、素早く接着をします。

ヴァイオリン製作 パーフリング

パーフリングの接着はスポイトを使用することで、溝にニカワに注入します。注入後はすばやくパーフリングを入込みましょう。

ヴァイオリン製作 パーフリング

入れ込んだら、プラスチックハンマーで押し込みます!奥までパーフリングが入ってないと意味がありませんので。

ヴァイオリン製作 パーフリング

最後は適度に硬い素材のモノでパーフリングをゴシゴシさらに入れ込めば完成です。あとは、乾くのを待つだけ。1回で全てのパーツが綺麗にいくことはありません。これは何本もヴァイオリンを作っていく中で上達していくのでしょう。

今回はここまで!次回は裏板のアーチの仕上げに入ります。

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