Atelier Eren はWEBの仕事をしながらヴァイオリンを作っている「少し変わった人」の製作日記です

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Atelier Eren/アトリエ・エレン ヴァイオリン製作とファンタジーを綴る日記

【ヴァイオリン製作】ライニングの製作・接着

横板が完成したら次はライニングの取り付け

「横板」の製作が完了したら、次は「ライニング」の製作に取り掛かります。ライニングは「横板」の内側に密着させてつける細い板のことで、このパーツをつける意味は”側板の補強、表板、裏板の接着面積を広げる“など様々な理由が考えられます。

パーツは横板の時と同じく6パーツ製作しますが、表裏どちらにも取り付けする為、実際には計12パーツが必要です。寸法は今回は厚さ2mm・幅8cmのライニング材にしたいと思います。

ヴァイオリン製作 パーフリング

ライニング材の削りだし

ヴァイオリン製作 ライニング

まずは材料を削ります。堅い木だったりすると曲げづらい・削りづらいといった問題が起こるから材料としては使うのは基本的にはスプルースです。板の幅が20cmほどある板を「表と裏面」を綺麗に整えつつ2mmの厚さに均等に削ります。

ヴァイオリン製作 ライニング

私は今回余ったスプルース材を使ったため、厚さ2mm未満の部分は切ってしまいます。

ヴァイオリン製作 ライニング

厚さを2mmに整えたら、削りやすい綺麗な方の側面をカンナで綺麗に整えます。

ヴァイオリン製作 ライニング

側面を整えたら横板をカットした時と同じ要領で「ケビキ」を1mm余裕をもたせて9mmにセットし、表面、裏面から擦っていき、切断します。そうすることで「1つの板」から「2枚」のライニング材を作ることができます。その後綺麗に8mmに調整します。

ヴァイオリン製作 ライニング

6つの板を同じように2パーツに切断し、整えると計12パーツのライニング材が完成しました。

ライニング材の取り付け

完成させたライニング材を横板(ボディ)に取り付けます。横板に隙間なくライニング材を配置する為には、ブロックに切れ込みを入れて横板と密着させることが重要です。

Cバウツの切り込み

ヴァイオリン製作 ライニング

まずはCバウツ(Cカーブ)の部分から。ブロック材に沿うように切れ目を入れ、くり抜くのですが、まず鉛筆で横幅2cm・深さ7mmほどの切れ込みを入れます。

ヴァイオリン製作 ライニング

ライニング材がちょうどハマるようにする為の切れ込みなので、横板に沿うように、そして横板を削らないように鉛筆で描いたラインを切り抜きます。

ヴァイオリン製作 ライニング

まずは縦の切り込みをカッターで入れます。この際深く掘り過ぎないことがコツです。あくまで7mm目安で切っていきましょう。

ヴァイオリン製作 ライニング

縦の切り込みを入れたら、あとはこの「ノミ」で掘っていきます。向きは画像のように上が長い状態で使うのがポイント。先に幅の部分に切り込みを入れてから、7mmの深さに合わせて掘ります。

ヴァイオリン製作 ライニング

掘り進めると、このようにライニング材がはまるスペースができます。これでCバウツの差込口が完成しました。

Bottom・Topバウツの切り込み

Bottom・Topバウツの切り込みはCバウツとは違い、三角に切り込みを入れます。

ヴァイオリン製作 ライニング

Cバウツ側だけ切り込みを入れれば大丈夫なので、嵌ればOK。BottomとTopのブロックは長方形で丈夫なので、そのまま何もしません。

ヴァイオリン製作 ライニング

綺麗であることに越したことはありませんが、この程度の切り込みで問題はありません。

アイロンでライニング材を曲げる&接着

ここまで作業を進めたらライニング材をベンディングアイロンで曲げます。曲げ方は横板を曲げた時と同じ要領です。

ヴァイオリン製作 ライニング

今回は濡れた布にて蒸気を当てなくても大丈夫です。直接ライニング材をベンディングアイロンに当てて、曲げていきます。

ヴァイオリン製作 ライニング

Bottomバウツ、Topバウツにちょうど合うよう、若干緩やかな弧を描くように曲げます。これを左右、計6パーツ作ります。画像にはありませんが、Cバウツも一緒に形に沿うように曲げます。

ヴァイオリン製作 ライニング

Bottom・Topともに左右2パーツ、計4パーツはブロックの切り込みにちょうどハマるようにライニングに”斜めに切り込み”を入れます。また、切り込みの角度を間違えたり、ライニングを切りすぎたりすると、そのライニングパーツは使えなくなります。ちょっとキツいくらいに正確な長さにしましょう。

ヴァイオリン製作 ライニング

余った長さを切るなど、微調整を行い、すべてのパーツが完璧にハマればあとはニカワで接着するだけ。完璧にとはいったもの、Cバウツは若干横板とライニングに隙間があるくらいがベストです。

毎度おなじみになってきたニカワ。つける時にはみ出し過ぎないように気をつけましょう。今回はライニング材の外周と横板の内側・ライニング材を入れるための溝にニカワをつけ、素早く接着します。

Cバウツ→Bottomバウツ→topバウツをそれぞれ接着

ヴァイオリン製作 ライニング

接着の順番はまず「Cバウツ」から。ニカワをつけ、溝にはめ込んだら洗濯バサミで隙間なくCバウツを挟んでいきます。Cバウツの接着が終わりましたら、残りのBottomバウツ・Topバウツも接着し、Cバウツ同様に洗濯バサミで挟みます。

接着時の注意点は横板と全く同じ高さではなく、1~2mmほど横板よりライニング材を高く設置しておくことです。最終的に横板と同じ高さに削りますが、削る前に同じ高さにしてしまうと、横板を削ってしまいサイズが小さくなる原因となるからです。

一周洗濯バサミで挟んで完成

ヴァイオリン製作 ライニング

1週全てライニングの取り付けが完成した状態です。あとは乾くのを待つだけ。片面が乾きましたら、同じようにもう片面もライニングを取り付け、両面が乾いたら完成です!

※乾かす&洗濯バサミの関係上、作業には2日間かかります。

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