ウェディングブーケで学んだ「レッドオーシャン」に挑む無謀さ

ウエディングブーケ

ヴァイオリン製作を始める前、私はフラワーデザイン(ギフト系)やウェディングブーケを学んでいました。

まだWEBやマーケティングにも詳しくない”お馬鹿”であったため、「いつかはネットショップを開いてブーケやギフトをたくさん売ろう」と甘いことを考えていましたわけですが、今思うと何をバカなことを言っているんだ?と恥ずかしくなります。

何故ならウェディングブーケもフラワーギフトも超レッドオーシャン(競争の激しい既存市場)です。

コネも財力もない人間がレッドオーシャンの中で頭角を現すのはほぼ不可能といって良いと思います。

マーケティングやPRに興味をもつキッカケにはなりましたけど。。

レッドオーシャンで利益を出すのは難しい

企業であれ個人であれ、レッドオーシャンでモノを売るというのは極めて厳しい戦いを強いられます。

何故ならもう市場が成熟しきっているからです。

成熟した市場は需要よりも供給が遥かに上回り、やがて価格競争に陥ります。

ネットショップ 価格競争

ウェディングブーケのネット販売はこれの極みであり、レッドオーシャン中のレッドオーシャンです。

この状態から日の目を浴びるためには、ライバルを退け、無数にあるショップの中から「選ばれる」必要があります。

しかし、それは正直困難と云わざるを得ません。

花業界がレッドオーシャンである理由

ウエディングブーケがレッドオーシャンになる理由。

少し考えれば誰でもわかることですが、それは参入障壁の低さにあります。

フラワーアレンジやウェディングブーケを売るネットショップは山ほどありますが、なぜこんなにも乱立されているのかというと、誰でも作れるからです。

少しトゲのある言い方ですが。。

フラワーアレンジは特殊な技能をもたなくとも、練習すれば売り物として販売できるレベルに達することができます。

センスの良い作品を作るためには努力が必要ですが、それでも楽器製作や彫金といった分野と比べると、早い段階で売り物として成立します。

ウェディングブーケ

ネットショップを経営したい!ブーケデザイナーと名乗りたい!人に一目置かれるようになりたい!

フラワー系のネットショップを始める理由は人それぞれですが、手軽に始めやすいからこそ、これ程までにショップが乱立されているといえます。

 

また、花材がどこでも買えてしまうことも参入障壁を低くしている要因です。

アーティフィシャルフラワー

参入障壁の高い業種は技術を学ぶのが困難だったり、道具や資材を仕入れるのが難しかったりします。

しかし、ウエディングブーケに使われるプリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーといった花材は、協会に所属していれば卸値で買えるため、フラワー教室に通って資格をとれば、すぐにでもネットショップを始めることが可能です。

教室に通う→カリキュラムをこなす→資格を習得する→ネットショップを始める

このように、ブーケに限らずフラワー系のネットショップは深く戦略を練らなくとも、ルートに沿えばスグに始めることが出来ます。

しかし、資格をもつ人間が増えれば増えるほど、出店している店舗が増えれば増えるほどフラワーデザインの技術の価値は下がり、それに伴い作品の相場も落ちます。

まさになるべくしてなったレッドオーシャンです。

このような状態になると、価格競争は激化し、とにかく安くてサービスのよいショップでしか買わなくなります。

趣味で知人にブーケを作ってあげる程度ならまだしも、個人が利益を出すのは限りなく厳しいです。

価格競争に個人が勝てるわけがない

仮にあなたが前撮り用にブーケを注文するとしましょう。

たぶん、余程花が好きでない限りは「安くて良いモノ」を求めると思います。

価格の割に花がいっぱい入っていて、しかも送料無料で、納期が短くても承ってくれる。ブートニアはセット、花冠もセット、梱包が丈夫で可愛ければ尚良し。

おそらくネットショップにこのような希望を持つと思います。

 

では立場を逆転させてみましょう。

もし自分がブーケで利益を出そうとするつもりであれば、これらの条件を全て満たすライバルに勝たなければなりません。

そして、ライバルの多くは法人企業です。

法人よりも安い価格設定にして利益が出せますか?
送料分負担できますか?
楽天やヤフーショッピングの出店料払えますか?
大手よりも上位検索できますか?
googleの広告費払えますか?
常時クレーム対応できますか?
配送トラブルが発生した時、代替品用意できますか?

フラワーギフト ネットショップ

まず、個人では不可能だと思います。
そして、レッドオーシャンにおいて価格競争に参加できないということはすなわち敗北を意味しますので、利益を出すことはまず無理です。

不利を覆すほどの財力があれば別ですが、一般人では厳しいと思います。。

NO.1もオンリー1も難しい市場

価格競争に付き合わなくとも利益を出す方法はクオリティー面でNo.1になること、もしくはレッドオーシャンの中においてもニッチを攻めてオンリー1を目指すことです。

しかし、、こちらもまず無理です。。

レッドオーシャンになっている時点で、その市場には圧倒的な知名度・品質・評判を誇る最強クラスのサイトがいます。

ブーケでいえば検索して上位に現れる「ウェディングブーケ.jp」さん。

「ウェディングブーケ.jp」さんはブーケ系のサイトの中では最強だと思います。品質、知名度、品揃え、そして検索エンジンに対する強さ、取引件数。

この牙城を崩すことはほぼ不可能でしょう。

ネットの世界は格差社会。最強はより最強になるので、この差は埋めることができません。

結局、価格競争にも勝てない、No.1も狙えない。となると狙うのはオンリー1です。

と、いうかネットの世界で個人が戦い抜くにはオンリー1しかありません。。

しかし、、、。

ウェディングブーケにしろ、フラワーアレンジにしろ、この市場はオンリー1を狙いにくいです。

その理由は誰が作っても同じに見えてしまうことにあります。

フラワー系ネットショップは差別化が難しい

アート作品やイラストならば作り手の個性がわかりやすいです。しかしながら、ウェディングブーケやフラワーギフトは正直個性を出しづらいく、誰の作品かどうかスグに判別することができません。

と、いうのもフラワー系の作品はあまりにもパクリやすいです。

ウェディングブーケ

ネットでブーケを販売する場合、東京堂さんや松村工芸さんを利用してアーティフィシャルフラワーの材料を仕入れる方が大半だとは思います。

しかし、みんなが同じ場所から同じ花材を仕入れて作品を作るのですから、作品がどれも似たり寄ったりになってしまうのは当然です。

材料が同じであるため、色使いのセンスが花材の組み合わせで差別化を図るわけですが、情報社会となった現代ではこれがすぐにパクれちゃうんですよね。。

画像検索をかけるといくらでもセンスのよい作品を見ることができ、どんな花材をつかって、どんな風に花材を組み合わせているかはスグに分かります。

いくら良い作品を考えても、サクッと仕入れてサクッと真似られてしまうのですから、差別化が図れるはずもありません。

で、結局みんな似たり寄ったりになるので、価格勝負になってしまうのです。

総括

ウエディングブーケにせよフラワーギフトにせよ、花関連のネットショップは超レッドオーシャンです。

業界にコネがない個人が今から参入するのは相当厳しいと思います。

価格競争は勝ち目なし。No.1、オンリー1もほぼ不可能。

主婦の副業としてであれば少しくらいは利益になるかもしれませんが、ネットショップ運営で食べていくのは無理かもしれません。

また、花関連は女性から如何に支持を受けるかが大切なので、SNSによるブランディングも重要です。

フォロワーを集めるだけのカリスマ性も必要で、これもレッドオーシャンをさらに加速させています。

 

さて、ここまで長々と語ってきましたが、今回の話で大切なのは、レッドオーシャンに個人が手を出すことが間違いだということ。

本当に花が好きで、ただ作れるだけで幸せというのならそれでいいんです。

むしろ、それが一番重要だと思います。

しかし、昔の私は余りにも馬鹿だったので、「利益を出すために」ブーケやフラワーアレンジメントを学んでしまったのです。

ブーケならネットショップを作れば売れるんじゃないかと思っていたんですよ。

愚かですねー。。。

一応、花自体は普通の人よりは好きです。ただ、一生の仕事にしたい!作ることが本気で楽しい!とか思ったことはありませんでした。

 

作家であれ、アーティストであれ、個人プレーヤーは「個性」がなければ、今のネット社会で日の目を浴びることはありません。好きでもないのに個性を発揮できるわけもなく、ましてやレッドオーシャンの業種で戦おうとしているのですから、これはまさに、、

「戦う前から負けている」

ウエディングブーケやフラワーアレンジを学んだことは、レッドオーシャンで戦うことの無謀さを身をもって体験できたこと。

この経験によっていかに個性を出すか、自分が本当に好きなこと、やりたいことはなんだろう?

と考えるようになりました。

今となってはいい経験をしたなぁと感じます。少なくとも超お馬鹿ではなくなりました。。

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