クラシック音楽が苦手になる理由

若者を中心にクラシック音楽が苦手という方が増えています。実際にコンサートを訪れても観客は年配の方が目立ち、若者は僅かしかいません。
それ故クラシック音楽の人口は減少し続けており、すっかり斜陽産業となっているのが現状です。

今回は人々が何故クラシック音楽を苦手になってしまうのか掘り下げてみましょう。

クラシック音楽 苦手

クラシックが苦手になる理由1 よくわからない

この一言に全てが集約されているといっても過言ではありません。
そう、よくわからないのです。

ポップスのような分かりやすいメロディーがなく、歌詞も歌もない。
どこをどのように聴いたらいいのか分からない。
そして、周りに聴いている人もいない。

クラシック音楽自体がとっつきにくいジャンルなのに、さらに興味を持てる環境にないのであれば「よくわからない音楽」として定着してしまうのは当たり前です。

現に私も作曲の勉強をしたり、ヴァイオリン製作に興味がなければクラシック音楽に興味を持つことはなかったでしょう。それに私自身、未だにクラシック音楽がよくわかっていません。

クラシックが苦手になる理由2 聴いて楽しむというより学問

クラシック音楽を本格的に楽しむためには、時代背景や作曲家の生い立ち、楽曲の形式、楽器の知識といった幅広い音楽知識が必要となります。
曲を聴くのに勉強が必要ならば、それはもはや「学問」といっても過言ではありません。

「学問」であるからこそクラシック人口は高学歴や家柄の良い人たちがメインとなり、逆に勉強することが嫌いな人たちにとっては取っ付きにくいものとなります。

「勉強しなければ理解できない=よくわからない」
こうなってしまうのは当たり前なのです。

それにどうしても日本では「高尚な人間気取ってそう」と思われるため、子どもの頃から音楽に親しんできた人間でない限り、趣味はクラシック鑑賞ですとも言いづらい雰囲気があります。

その結果、クラシック界は非常にクローズなコミュニティとなってしまいました。

クラシックが苦手になる理由3 じっくり聴かないと楽しめない

ポップス音楽・ジャズ音楽・イージーリスニング。音楽には様々なジャンルがありますが、どれも「何かをしながら」楽しむことができます。
それこそ勉強しながらでも、家事をしながらでも、どこでも「BGM」として音楽を活用することが可能です。

しかしクラシック音楽は形式・時代背景・感情表現といった目に見えないものを感じ取って楽しむジャンルですので、ジックリと時間をかけて曲と向き合わなければ真に曲を理解することができません。

ただでさえ楽しむための前提条件が厳しいのに、じっくりと曲に向き合う時間を作る必要性がある。
忙しい現代人がクラシック音楽に親しむ時間がないのは当然なのです。

特に昨今の若者は塾や部活、バイト、交友関係などやることが山積みでとてもクラシックに馴染む時間などありません。その結果、クラシック人口は比較的時間に余裕のある高齢者が中心となっているわけです。

※現代の高齢者はお金を持っている方が多いのでコンサートを頻繁に楽しむことができますが、今後はそれも難しくなっていくため、ますます斜陽化が進みそうです。。

クラシックが苦手になる理由4 長い

前項のじっくり聴かないと楽しめないという内容にも関係しますが、クラシック音楽はとにかく「長い」です。ポップス曲が4分〜5分で聴けるのに対し、クラシックは30分以上の演奏時間となることがザラです。
交響曲やオペラともなると1時間〜2時間もかかることがあり、気軽にサクッと聴くことができません。
そのため、多少興味を持ったとしても長すぎて聴かないのです。

 

また、楽器を演奏する際もこの長さがネックになります。

学生であれ、社会人であれ、とにかく日本人は時間がありません。そのため、楽器練習に割ける時間はごく僅かです。
そして、そのわずかな時間では長いクラシック音楽の練習することは非常に困難であり、大半の人が続けることを断念してしまいます。

クラシック音楽の演奏を趣味とすることすら敵わないことも、興味が持てなくなる原因の一つでしょう。

クラシックが苦手になる理由5 テクニック至上主義に見える

他のジャンルよりもクラシック音楽は技巧的に難しい曲が多く、特にピアノやヴァイオリンの名曲は誰が見ても凄いということが分かります。
ただ、このような技巧的な曲を聴いていて「凄い!」「上手い!」とは思うことがあっても「癒される」「いい曲」という感想を持つことは稀です。

特に日本でクラシック音楽を演奏している人は家が裕福で練習する時間が持てる富裕層が多いので、クラシック音楽に興味が沸かない人にとってはこのように思えてしまうのです。

まさにテクニックを見せびらかす富裕層による曲芸大会

言い方が過激となってしまいましたが、このように思っている人も多いのが現実です。

※富裕層に対する嫉妬や妬みも含まれていると思いますが、、、

 

苦手になる理由6 音楽教師にいいイメージがない

義務教育時代、音楽教師に対して「こいつヤベーやつだ。。」と思ったことはありませんか?
また、ピアノを習っていた方も講師に「なんなんだコイツ」と思った経験があるはずです。

そう、クラシックに携わる人は比較的ヤベー人が多いのです。(もちろん全員がそうではありませんが、他の世界と比べると多いのは確かです)

様々なものに興味を持てる年ごろの子にヤベー人を引き合わせてしまうと、その人物のイメージに引っ張られ、クラシック音楽自体に益々興味を持てなくなってしまいます。
現に私も通っていた小中学校の音楽教師がエキセントリックでヒステリックであったため、子供の頃は一切クラシック音楽に興味を持つことなく育ちました。

加えて音楽教育のカリキュラムがクラシック音楽に興味を持てる内容となっていないことも問題でしょう。音楽教師に対するイメージ以前に学校教育の時点でクラシック音楽が苦手になるように仕組まれているのです。

まとめ

クラシック音楽の事を苦手に思っている人が多い理由は、クラシック音楽と現代日本社会との相性が良くないからだと思います。
余裕がない日本社会においては富裕層(少なくとも中流家庭以上)でしかクラシック音楽に親しむことができないため、とっつきにくい音楽だと思われてしまうのも当然です。
ただ、例え時間がなくても美しい小曲は楽しむことができると思うので、少しでも興味があれば聴きやすい曲だけでも聴いてみてはいかがでしょうか?
何も大曲だけがクラシック音楽ではないので。

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