クラシック音楽を趣味にできないのは「曲の長さ」のせい

クラシック音楽に興味を持つ理由は人それぞれです。

子供の頃にピアノやヴァイオリンを習っていた、親がクラシックファンだったという方もいれば、大人になってから興味が湧いたという方もいるでしょう。

また、人によっては作曲理論を学ぶためにクラシック音楽を学ぶ方もいますし、好きな人がクラシックファンだったから覚えようとしている方も中にはいます。

どんな理由であれ、クラシック音楽に興味を持つ人は世の中に一定数存在するわけです。

しかし、折角興味を持っても「趣味」にするほどクラシック音楽を好きになる人はごく僅かであり、寧ろ「やっぱり自分には向いていない」と聴くのを断念する人が後を絶ちません。

なぜ興味があっても趣味に発展しないのか?

それは曲が長いからです。

クラシック音楽 曲の長さ

クラシック音楽人口は約1%

ポップス音楽やアニソンのファンは山ほどいますが、クラシック音楽のファンは人口の約1%程度しかいません。しかも、その1%は年配の方が大半を占めています。

つまり、若者はクラシック音楽を趣味にしている人が非常に少ないです

実際クラシックのコンサートを訪れると若い人はあまり見かけませんし、楽器のイベントに訪れても年配の人が目立ちます。

クラシック コンサート

一昔前よりも情報が発達した現代において、クラシック音楽に対する「興味・関心」は若者も持っている印象があります。

でも、趣味には発展しない。

冒頭でも述べましたが、その理由としては「曲が長い」ことが挙げられるのは確かでしょう。

クラシックが趣味にならない最大の理由「長い」

クラシックに興味があっても、趣味と呼べるものにならない大きな理由。

それは一言で「長い・・」からです。

ポップス曲であれば長い曲であっても5〜6分程度で聴き終わることができます。サントラBGMならば1曲2.3分です。

しかし、クラシック音楽は非常に長い曲が多く、交響曲は40分オーバーが当たり前、オペラに至っては映画よりも長い時間演奏されることが普通です。

そのため、子供の頃からクラシック音楽に慣れ親しんできた人間でもない限りは、なかなか聴く気にならないのが現実だと思います。

5分程度で気分を上げることができるポップスであれば、ちょっとした空き時間や移動時間に楽しむことができますが、ジックリと聴き込むことで真価を発揮するクラシック音楽は短時間で楽しむには不向きなジャンルであるといえます。

クラシック以外にも多種多様な趣味や音楽で溢れている現代において、なかなか積極的にクラシック音楽を生活の一部に取り入れようと思う方は珍しいです。

ましては上の世代よりも収入と自由な時間が少ない現役世代の若者ともなると、それは顕著でしょう。

現代人 若者 忙しい

朝起きて、会社に行って、帰ってきて、食事をして。そのあとにクラシック音楽をジックリ聴く。

これは中々難しいことだと思います。

クラシックを楽しむには生活に余裕が必要です。時間に余裕があるからこそ、曲や時代背景のついて学んだり、楽器の練習に時間を割くこともできます。

プロ・アマチュア問わず、クラシックに携わる方の大半が富裕層であることからしてもクラシックはどうしても「余裕」が必要である音楽ジャンルであることは確かです。

曲が長いと演奏するのも大変

クラシック音楽鑑賞を趣味とする方は演奏も趣味とする方が多いです。

しかし、演奏を趣味にすることも生活に余裕がないとできません。

例えば市民オーケストラに入るとしましょう。おそらく年に1回か2回は演奏会が開催されるかと思いますが、交響曲が演目だったりすると練習が大変です。

なんといっても曲が長いので。。

まず曲を頭に入れるのに時間がかかります。

40分ある交響曲を覚えるためには何回も長い曲を聴かなくてはいけませんし、しかも演奏の練習まで行わなければいけません。

凄まじく時間を擁します。

この時点で仕事が忙しい社会人の方はクラシック音楽を趣味にすることが難しくなってしまうわけです。

と、なるとクラシック音楽の人口が富裕層に偏ってしまうのも、時間に余裕のある年配の方に偏るのも頷けます。

クラシック自体はゆとりをもって聴けば、もう少したくさんの人に趣味として楽しんでもらえる分野だとは思いますが、如何せんその「余裕」がないので、取っ付きずらい音楽ジャンルというイメージが定着してしまっているのが現状です。

重く捉えなければクラシック音楽も楽しめるかも?

クラシック音楽には「ピアノ曲・室内楽曲・オペラ・歌曲・交響曲」といった多種多様のジャンルがありますが、クラシック音楽に馴染もうと無理に全てのジャンルを網羅する必要性はありません。

クラシックには膨大な数の楽曲が存在するので、たとえ小曲だけを聴き続けるとしてもクラシック音楽が趣味といえます

クラシック音楽 小曲

ここまで説明してきた通り、オペラや交響曲への理解を深めようとしても、時間が無ければなかなかそれは難しいです。

しかし、クラシック曲には長い曲もあれば短い曲もあります。

日本のコンサートにおいては交響曲やオペラといった演奏時間の長いジャンルが頻繁に公演されるので、どれもかしくも長い曲に感じてしまいますが、中には2〜3分で終わる聴きやすい曲もあるので、時間がない人は短い小曲だけに絞ってクラシックに馴染んでもよいのです。

かくいう私も交響曲やオペラは長すぎるので聴く気になりません。オーケストラに使われる楽器や、オーケストラという形態は大好きですが、大規模なクラシックコンサートは今後も行かないと思います。

ベートーヴェンの交響曲、マーラーの交響曲、ヴェルディのオペラ、ワーグナーのオペラ。どれも一番いいところは聴いたことがありますが、通しては聴いたことがあるのは「ベートーヴェン第9」ぐらいであり、どれもまともに集中して聴くことができません。

でも、それでいいのだと思います。

曲の形式を理解しないとだめ。作曲家の生涯を知っておいたほうが良い。曲の解釈ガー。表現ガー。

何々の情景をウカベテー。

そんなことを全て鵜呑みにしているとクラシックがどんどんつまらないモノに感じてしまいます。

聴きやすい曲を何となく好きだから聴こう。そんな軽い気持ちでクラシックに馴染めばもう少しとっつきやすいモノになるのではないでしょうか?

なんとなく曲を聴いたあと、興味が湧けば作曲家やその他の事について知ればいいのですから。

オーケストラや音楽に興味が無いわけじゃない

余談ですが、クラシックではないオーケストラ公演の話題にも触れていきます。

クラシック人口は1%ほどですが、近年よく開催されるゲームオーケストラに関してはどの公演も満席になっています。特に「ゼルダの伝説」のコンサートに関しては早い段階で席が埋まるほどの人気を見せており、幅広い層が演奏を聴きにきていました。

つまり、若い人もオーケストラや音楽に興味が無いわけではなく、クラシック音楽に対してとっつきにくさを感じているだけなのかもしれません。

youtubeやニコニコ動画でもアコースティック楽器の演奏動画は人気がありますし、楽器を趣味にする方も増えてきています。

クラシック音楽というジャンルは趣味にしにくくとも、クラシックに使われる楽器自体は結構興味を抱いているわけです。

最後に

忙しい現代社会において演奏時間の長い曲の練習に時間をさける人はごく僅かです。ましてや演奏時間の長い楽曲を聴いたり、作曲家の生涯や楽曲の背景について勉強したりする余裕がある人は更に僅かといってもよいでしょう。

結局のところ、現代人にとってクラシック音楽は曲が長すぎるのです。

ただ、どの曲も総じて長いわけではないので、興味を持っている方は自分のペースで自分にあった曲だけを聴けばよいと思います。好きな曲だから聴く、それだけで十分です。

余計なことを勉強する必要はないので、まずは取っ付きやすい曲だけ聴いてみては如何でしょうか?

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