ヴァイオリン職人・革職人・靴職人・ガラス職人など、世の中には様々なジャンルの職人が存在します。しかし、刃物を使ったり汚れる作業が多いせいか、腕時計を身に着けている人はあまり見かけません。
確かに職人に腕時計は必要ありませんが、オフの時にカッコよく時計を着けこなすのも良いとは思いませんか?
そこで今回は職人にこそ相応しい機械式時計を紹介します。
機械式時計のススメ
腕時計の主流は電池を動力として動くクォーツ時計です。リーズナブルな価格で購入できるうえに精度も申し分ありません。一般人が使う時計として十分でしょう。
しかし、職人が身に着ける時計としては「個性」が足りません。
手作業にて優れた作品を生み出す職人が、多くの人と被るカジュアル時計を身に着けるのは「普通」過ぎると思うのです。
どうせなら大多数の人が選ばない選択肢を選ぶ方が職人として粋だと思います。
そこで選んで欲しいのが機械式時計。時計職人が一つ一つ手作業で組み上げられたムーブメントは電子回路を一切使わずに機械だけで動きます。まさに職人が付ける腕時計にピッタリだとは思いませんか?
何よりもギミックが美しい
クォーツ時計は高精度・低価格という優れた特徴を持ちますが、面白みに欠けることは否定できません。
それに電子回路で動いているクォーツ時計は回路が壊れた時が時計の寿命というデメリットもあります。
対して機械式時計は400年以上も前から受け継がれてきた伝統的な技術を駆使して作られる時計です。
歯車一つ一つに緻密な設計が施されており、機械だけで時を刻むその姿はクォーツ時計では味わえない魅力があります。
また、メンテナンスさえ怠らなければ何十年も使用できるため、一生モノの時計にもなります。
ムーブメント比較してみると、いかに機械式ムーブメントが美しいか分かるはずです。
【維持費がかかるって聞いたけど?】
機械式時計は定期的にメンテナンスをしなければいずれ不具合を生じます。基本的には3年〜5年に一回、修理業者に時計をオーバーホールしてもらわなければなりません。
一回のオーバーホールにかかる金額はシンプルな3芯モデルでおよそ2万円前後。5年に一回オーバーホールするとして、年間の維持費は4000円程度です。
この金額は高くも感じますし、思ったよりも安いと感じるかもしれません。
20万円以下の機械式時計がオススメ
機械式時計はクォーツ時計よりも遥かに高額となっています。時計職人が一つ一つ手作業で組み上げているので当然といえば当然です。
また、価格がピンキリなため、よい時計を買おうとするとキリがなくなります。こだわりすぎると100万・200万が当たり前になってくる恐ろしい世界です。
高級モデルには高級モデルならではの素晴らしさがありますが、さすがにそこまで高い時計を職人が身に着ける必要は一切ありません。
そこで狙い目はちょっと頑張れば買える20万円以下の機械式時計。無理なく変える価格でありながらも一生モノの時計としても人気です。
オススメモデル① タグホイヤー カレラ キャリバー5 WAR211A.BA0782
出典:https://www.tagheuer.com/
スポーツ界との結びつきが強く、テニス錦織圭選手やサッカー香川真司選手といった有名選手がアンバサダーを務める人気ブランド「タグホイヤー」。WAR211A.BA0782はシンプルでスタイリッシュな文字盤が美しい機械式時計です。
さりげない高級感があり、誰が付けてもバッチリ似合います。
※神社の御朱印担当の方がつけているのも見かけました!
価格17万前後
オススメモデル② ノモス タンジェント
出典:https://nomos-glashuette.com/ja
シンプルな3針に青く焼かれた美しいブルースティール針。偶数にアラビア数字が使われた「飛びアラビア」インデックスの美しいデザイン。ノモス タンジェントはドイツでいくつのも賞を獲得したデザイン性の高い時計です。
機械式時計としては薄い設計となっており、細身の男性に似合います。インテリな雰囲気を演出したい職人にオススメ!
価格16万前後
オススメモデル③ ユンハンス マックスビル
出典:http://www.europassion.co.jp/junghans/
ユンハンスは機能性重視のリーズナブルな機械式時計を作る老舗ブランド。代表的なモデルはマックスビルという幾何学的なコレクションです。
全体的な雰囲気はノモスに似ていますが、風防がドーム型だったり、針がカーブしていたり、細かなところに工夫が凝らされています。ラインナップが非常に多く、自分好みの一本を見つけやすいことも魅力です。
また、大半のモデルは10万円以下で買えるため、他の機械式時計よりも購入しやすいのもポイント。
価格6万〜10万ほど
オススメモデル④ ハミルトン シンライン オート
出典:https://www.hamiltonwatch.com/
ハミルトンの「シンライン オート」はストラップを着せ替えることで、オシャレを楽しむことが出来る新しいコレクションです。カジュアルでありながらも、同時に硬派な力強さも感じさせてくれます。
オシャレ過ぎず、かといって無骨過ぎもしない。職人がつける時計のイメージにピッタリ合います。
価格8万〜10万ほど
オススメモデル⑤ ロンジン L2.793.4.78.3
出典:https://www.longines.jp/
20世紀中盤に一斉を風靡したスイスの有名時計ブランドロンジン。近年は低価格帯のモデルが主流となっていますが、古き良きデザイン性は年齢問わず支持されています。
20万円以下のモデルとしてオススメなのは「L2.793.4.78.3」。落ち着きと貫禄があるデザインは、年を取ってからも末永く愛用することができます。
価格 18万前後
紹介した5本の時計はいずれも裏蓋がスケルトンになっているモデルであり、機械式時計の魅力をいつでも楽しむことができます。やはり機械式時計を手にするのなら、機械部分の動きが見れないのは寂しいですからね。
また、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)やGMT機能(2カ国時刻表示)といった機能を含んでない時計をチョイスしています。機能が増えると価格も高くなりますし、メンテンナンス代も高くなるので。
まとめ
一見普通のクォーツ時計に見えながらも、中身は精密な機械で動く機械式時計。職人が身に着ける腕時計としてはこれ以上のモノはないでしょう。
即決で買える金額ではないと思いますが、実際に手にしてみると愛着が湧くはずです。
気になった方は検討されてはいかがでしょうか?
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