現在メジャーなハンドメイド通販サイトは「クリーマ」「ミンネ」「BASE」の3つです。
iichiやハンズ・ギャラリーマーケットといったマーケットもありますが、「tetote(テトテ)」や「ココナラハンドメイド」が閉鎖した状況を考えると、メジャー3サイトから出店先を選ぶのがよいと思います。
さて、今回考えたいのは今から出店するならどのマーケットに出店すればよいのかということです。
重要なのは「今から」というワードであり、時代に合わせた売り方を展開していく必要があります。
この記事はハンドメイドで利益を得ていきたいと考えている方向けの記事となります。
目次
今から出店するならBASE(ベイス)
結論から先に申し上げますと、今から出店するならBASE(ベイス)が良いかと思います。
何故BASE(ベイス)をオススメするかというと、売り方次第で価格競争に巻き込まれにくくなるからです。
クリーマもミンネも供給過多
ハンドメイドブームによってハンドメイド作家は増え続け、需要よりも供給の方が遥かに多くなりました。
それに伴い各マーケットには膨大な数の商品が出品されるようになり、今となっては商品を見てもらうことすら難しい状況となっています。
現在クリーマやミンネで人気作家として活躍している方は黎明期から作品を展開し、ファンを集めてきた人たちばかりです。
フォロワー数や評価数を見てわかるように、今から実績を積もうとしている作家とは天と地ほどの差があります。
例えばあなたがクリーマやミンネで商品を買うとしましょう。
似たようなデザインの商品が似たような価格で販売されていた場合、たくさんのフォロワーと評価数を積み上げた人気作家と「フォロワー1桁評価数0」の作家のどちらから買いたいと思いますか?
間違いなく前者だと思います。
ネットショップはどうしても先行有利の市場となるため、後発は不利です。
後から定番デザインを作っても先駆者のマネとなってしまいますし、強い個性を確立できなければ最終的に価格を落とすしかなくなります。
強い作家はより強く、弱い作家はより弱く。
この状況が進みに進んだ状況が今のクリーマ・ミンネです。
BASE(ベイス)の強み
クリーマ・ミンネに対してベイスはモールではなく、独立した商店です。
集客しなければ全く誰にも見られないというデメリットがありますが、裏を返せば集客さえできれば激化しすぎた価格競争を避けることができます。
また、「こちらの商品もオススメです」というモールからの強制的な商品比較から逃げることも可能です。
ファンを獲得することさえできれば、自分の領域で販売を展開できる。
これこそがのBASE(ベイス)の大きなメリットです。
なお、ベイスはオリジナリティーあるショップ運営にも適しています。
・販売数に制限がない
・機能の拡張性に優れる
・デザインのアレンジができる
といった強みがあり、個性のあるショップ運営、いわばブランディングがしやすくなります。
クリーマやミンネは拡張性がなく、どうしても商品写真だけで個性を表現しなければなりません。
しかし、拡張性の高いベイスは、大手モールよりも差別化がしやすく「ここでしか買えない」という限定感を出すことに長けています。
勝者が固定化されてきたクリーマ・ミンネで争うより、全く別の土俵で地位を確立した方が、長く作家活動をおくれる可能性が高い。
このことから私は今からハンドメイド販売を考える方にはBASE(ベイス)が最適だと考えます。
自作モールはオススメしない
独立したネットショップとして運営するなら、自分でネットショップを構築した方が手数料がかからないから良いんじゃ?(wordpress Welcartなど)
とネットに詳しい方なら思うかもしれません。
ただ、自作モールを導入するのは正直オススメできません。
何故なら個人で構築したネットショップはセキュリティーに難がありますし、クレカ決済を中心とする各種決済を個別に契約すると何だかんだで結局手数料がかかるからです。
商品が売れた際の手数料はクリーマが10%+税、ミンネが9.6%+税(送料も手数料対象)、BASE(ベイス)が6.6%+40円。
これらはクレカ決済やコンビニ決済のシステム利用料も含まれます。
対して自分でネットショップを構築する場合は「F-REGI」「ゼウス」といった決済代行サービスと契約する必要があり、こちらも決済手数料が4%~ほど取られてしまいます。
セキュリティーの問題も考えると、素直にBASE(ベイス)を使用した方が得です。
成功の鍵を握るインスタグラム
モール自体に集客力のあるクリーマ・ミンネに対し、BASE(ベイス)で商品を買ってもらうためには、まずは自分のブランドを認知してもらう必要があります。
そこで重要となるのがSNS、特にインスタグラムです。
クリーマやミンネに出店する場合においてもSNSを有効活用するのは必須ですが、BASE(ベイス)で商品を展開するならより一層SNSに力をいれなければなりません。
インスタはオシャレ好きな女性が好むSNSであることからハンドメイド作品との親和性が強く、インスタ経由で商品を買ったことがあるという消費者は多いです。
拡散力のあるTwitterも併用して活用することで、モールの集客力を借りずとも商品を売ることができるようになります。
また、BASE(ベイス)の独自性をより発揮させるためにインスタマーケティングの勉強をするのも大切です。
作った商品をどんどんアップしていくだけでも知名度は上がりますが、「どんなターゲット」に向けて「どんな商品」を展開していくかを明確にしてからインスタ投稿を行っていくことで、同じジャンルの作家との差別化を図ることができます。
代表的なターゲティングとしては
・どんな年齢層を狙うのか
・どんなコンセプトで作品を作っていくか
・ブランドのイメージカラーはどうするか
など。
しっかりとターゲティングをして質の高い商品と写真を投稿し続ければ、徐々にファンは定着してくるはずです。
理想を言えば、「ホームページ・インスタグラム・ベイス」の3つの世界観を統一し、ここでしか買えないという絶対的な価値を生み出すのが最強です。
これからは個人のブランド力
クリーマ・ミンネ・ベイス。どこで売るかも重要ですが、最後は自分のブランド力こそが全てです。
ハンドメイドブームはもはや終息を迎えているといっても過言ではなく、今後はブランド化を目指して製品を磨いていかなければ、利益を得るのは難しくなると思います。
なお、各種モール運営会社の経営状況を調べてみるとわかりますが、クリーマ・ミンネ・BASE(ベイス)は全て赤字運営(2020年現在)となっています。
手数料ビジネスは収益性が低いため、大手ハンドメイドモールであろうともサービス終了となる可能性も否定できません。
※実際近年は手数料の値上げが目立ちます。
ホームページであれ、集客方法であれ、今後は出来る限り自前が主流です。
ハンドメイド作家としてこれから作品を売りたいという方は「ブランドを育てていく過程を楽しめる」資質も重要になってくる気がします。
まとめ
クリーマ・ミンネ・BASE(ベイス)今から出店するならどれ?
この問いに対する答えはBASE(ベイス)です。
大手サイトの上位ランカーはプロの職人ばかりとなっており、既に勝者が定まった世界に戦いを挑むのは分が悪いと言わざるを得ません。
その点独立した商店であるBASE(ベイス)であれば自分のブランドとして活用できるため、集客力次第となりますが、今からでも利益を上げるのは可能です。
ただ、ブームが終息したハンドメイド業界において、生き残れるのは「本気で良いものを作る」という強い気持ちがある人だけに思えます。「空いた時間でお小遣いを稼ぎたい」くらいの気持ちではなく、自分のブランドを作り上げるという強い思いも試されるでしょう。
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