2019年4月より 日本バイオリン製作研究会に所属することになりました。

時計に使われるワニ革の種類について

カジュアル時計であれ高級時計であれ、ベルトに革ベルトが使われているモノはとても多いです。ワニ革・牛革・カーフ・コードバンなど、様々な素材の革が時計のベルトに採用されています。

特にワニ革の一種であるクロコダイルレザーに関しては時計ベルトに最も採用されることが多く、高級レザーベルトとして評価がすこぶる高いです。

今回は時計ベルトに使われるワニ革についてのちょっとした雑学を紹介しようと思います。
普段何気なく使っているワニ革がどんなモノなのかこの機会に学んでみましょう!

ワニ革にもいろんな種類があるんです!

クロコダイル革 時計

時計に使われるワニ革について

時計のベルトに使われるワニ革は主に「クロコダイル」と「アリゲーター」の2種類。バックやカバン・財布・靴などによく採用される定番ワニ革です。

ただ、ここでちょっとした疑問が浮かびます。

それは「クロコダイル」と「アリゲーター」は何が違うのかということ。

まずは、この2種類の違いについて知っていきましょう。

クロコダイル

クロコダイル 革

クロコダイルは革の宝石とも称されるワニの王様です。お腹を地面に付けずに、体を持ち上げるように歩く特性があるため、筋力があります。

また、獰猛な性格であるため、好戦的です。顔も悪そうな顔をしていて、虎視眈々と獲物を狙っています。

つまり、クロコダイルは強い!

強いからこそ、その名がワンピース(アニメ)などのキャラクター名に使われるわけです。

ちなみに、アリゲーターとの見分け方としては下あごから鋭いキバがニョキッ!と顔を出していて、上から頭を見た時に尖って見えます。後、顔が悪そう(2回目)

アリゲーター

アリゲーター 革

アリゲーターはサイズ感的にクロコダイルよりも少しコンパクトであり、性格にも大人しいワニです。クロコダイルとは異なり、お腹を地面に擦るようにして歩きます。

ちなみにワニ革はお腹の部分が貴重かつ高級な部位ですので、お腹を持ち上げて歩くクロコダイルの方がより高級です。ただ、アリゲーター自体が近年は貴重になってきているので、価格的には大差がなくなってきています。

見分け方としては、アリゲーターは口を閉じたときに歯が見えません。上から見ると頭に丸みがあります。

それと、表情がクロコダイルより悪そうではありません。

point

 

クロコダイルは強い!鋭い!獰猛!そしてお腹が高級。

アリゲーターはクロコダイルより繁殖が難しいため貴重。性格は大人しい。

クロコダイル革の部位による違い

アリゲーターの価格が高騰してきているとはいえ、やはりワニ革のド定番はクロコダイルレザーです。獰猛なクロコダイルの革はやはりそれだけの価値があります。

ただ、一言でクロコダイルレザーとはいっても、どの部位が使用されているかによって価値や品質、雰囲気が大きく異なります。

素材に「クロコダイルレザーを使用しています」とか書かれていても、実は大きな違いがあるわけです。

背鱗板(はいりんばん)素材

クロコダイル 背鱗板

クロコダイルの背鱗板は素材としてよく使われます。特徴はゴツゴツしていることで、大小のコブがついています。

クロコダイル 背鱗板 ベルト

ベルトに使うとこんな雰囲気になります。意外と背鱗板は柔らかく加工しやすいため、ベルトに使われることが意外と多いです。

ただ、サイズの小さい時計用ベルトに使われることは殆どありません。

何せ背鱗板はコブがウリですので、、。

肚(はら)素材

クロコダイル革

クロコダイルに限らず、ワニ革において最も高級な部位とされているのが肚(はら)の部分です。竹のような柄をしていることから通称 竹斑(たけふ)とも呼ばれ、高級クロコダイル革の商品は殆どこの部分が使われます。

諭吉を出さないと買えないクロコダイルベルトは大体はこの部位が使われていると思います。

クロコダイル革 竹斑

写真のような柄のクロコダイル革は竹斑が使われたベルトですね。四角形のパターンがベルトに組み込まれていて、高級感があります。

脇肚(わきばら)素材

クロコダイル革

ワニ革素材としては肚素材の次に良く使われる脇肚素材。丸斑 (まるふ)ともよばれ、丸く繊細な模様な続きます。

この部位は模様がまだらになっており、同じ丸斑であっても、使う場所によって価格が大幅に変わることが特徴です。美しさが際立つ部分に関しては竹斑以上の価値を持つこともあります。

クロコダイル革 時計ベルト

竹斑が好きなのか、丸斑が好きなのかは完全に個人の好みです。ただ、いずれも天然素材ならではの柄の違いがあるので、購入するときには実物を見て買ったほうが満足度が高いと思います。

テール(尻尾)素材

クロコダイルレザー テール

大きめの四角いパターンが続く尻尾の部分はクロコダイル革としてはマイナーな部位です。価値としては竹斑・丸斑に劣りますが、独特な味があるため、近年はファンが増えています。

財布やパスケースに採用されることは多々ありますが、時計のベルトに使われることは稀です。

多分、ある程度の大きさがないとテールならではの良さが表現できないのだと思います。

クロコ型押しについて

ちなみによく「型押しクロコダイル」と書かれている商品がありますが、これはカーフレザー(子牛)にクロコダイルの模様を人工的に型押ししたものです。

クロコダイル素材においてもっとも価値が高いのは肚-竹斑の部分ですが、採れる量が決まっている上に製造コストが割高になるため、竹斑のデザインを型押しした商品が低価格帯に使用されます。

また、型押しと記載されてなくても、やたら安かったり、模様が均一すぎるモノは型押しのモノだと思って良いでしょう。

本物は天然素材なので、一本一本雰囲気が異なります。加えて存在感と高級感が型押しとはまるで比較になりません。

まとめ

結局のところ、時計に使われるワニ革の主流は「クロコダイル」の「肚-竹斑」もしくは「脇肚-丸斑」が使われている殆どです。バッグや財布といったレザー商品には他の部位が使われることもありますが、小さい時計用ベルトの用途としては、やはり「肚-竹斑」「脇肚-丸斑」が主流といえます。

尚、ワニ革の種類がアリゲーターだったとしてもこれは同じです。

ワニの種類が違うだけで、「肚-竹斑」「脇肚-丸斑」が使われることには変わりありません。

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