Instagram・Twitter 始めました!

中国の銘茶 キーマン(キームン)ってどんな紅茶?

紅茶 キーマン

キーマンはインドのダージリン、スリランカのウバと共に世界三大紅茶の1つに数えられる中国の銘茶です。

上品な蘭の花香と高貴な味わいを持つ最高級の紅茶として、主に海外の紅茶ファンから絶大な支持を集めています。

今回は紅茶好きであれば絶対に抑えておきたい「キーマン」について解説していきます。

キーマンってどんな紅茶?

祁門紅茶(キーマン紅茶)は中国において最も有名な紅茶であり、インドのダージリン、スリランカのウバと並ぶ世界三大紅茶のひとつです。

日本においてはキーマン、キーモン、キームンといった複数の呼び方が用いられます。

キーマン 紅茶

キーマンの茶葉はウーロン茶のような黒色をしていますが、抽出すると淡い紅色の水色となり、上品な蘭の花香が楽しめます。

紅茶のブルゴーニュ酒と称されるほど風味に定評があり、イギリスを中心に絶大な人気を誇ります。

キーマンに最適な飲み方

紅茶にはストレート、ミルク、レモン、アイスといった様々な飲み方が存在しますが、キーマンに最も適した飲み方はストレートです。

繊細な蘭の花香には洋菓子のみならず和菓子との相性も優れています。

キーマン 紅茶

ちなみに等級が高くない普及品に関しては、蘭の花香ではなくスモーキーで濃厚な香りがするため、ミルクにも合います。

等級の高い茶葉であればストレートで。普及品に関しては好みに合わせた飲み方をすると良いでしょう。

キーマンの産地について

キーマンは中国の安徴省(あんきしょう)祁門(キーモン)県にある森に覆われた山岳地帯にて栽培されています。

地理条件や自然環境が茶作りに適しているため、遥か昔から茶の生産が行われてきました。

祁門紅茶

この地は多湿で気温が低く、1800m以上を誇る高地によって作られるため「霧」が発生しやすいです。

霧は香りと味わいに強い影響を与えることで知られますが、キーマンに関してもそれは当てはまり、「蘭の花香」という独自の個性を決定づける要因となっています。

ダージリンもウバも霧の影響を強く受けた銘茶です。品質の良い紅茶にはやはり霧が発生する環境は欠かせません。

希少価値の高さが特徴

インドやスリランカの紅茶は年中収穫されますが、キーマンに関しては6〜9月(農園によって異なる)という梅雨から夏にかけてしか収穫が行われず、採集される量も極わずかです。

そのため他の紅茶と比較すると値段が高くなります。

特にクオリティーシーズンである8月に収穫される茶葉は最高級品として位置づけられ、ダージリンの高級品を凌ぐ高値で取引されます。

また、キーマンは「超特級、特級、一級、二級、三級」など、品質ごとに細かく区別されているのも特徴です。

超特級に至っては英国エリザベス女王にも愛飲されているほど高い評価を得ています。

キーマン 紅茶 エリザベス2世

なお、キーマンは祁門県以外でも作られていますが、祁門で栽培された茶葉しかキーマンと認められません。

周辺他県で製造されるキーマンは安徽紅茶(あんきこうちゃ)と呼ばれ、全く別物の紅茶として扱われます。

キーマンの歴史と現在

祁門は茶の生産地としては唐より前の時代から行われてきましたが、紅茶キーマンの栽培はイギリス向けの紅茶を製造するために創業された「祁門紅茶工場」によって製造がはじまりました。(1875年)

高級感漂う蘭の花の香りをもつ茶葉は瞬く間に人気を集め、1915年にはパナマ太平洋万博で金賞を受賞。

世界的な銘茶として知られるようになり、やがてイギリス貴族が飲む最高級の紅茶として有名な存在となりました。

紅茶 イギリス

20世紀初頭にはキーマンの輸出量は3000トンを越え、世界三大紅茶の1つと呼ばれるほどになります。

1987年ベルギーのブリュッセルで開催されたモンドセレクションにおいても最優秀金賞を受賞し、世界的銘茶としての名声は確固たるモノとなりました。

 

しかし、有名となった弊害として通称スモーキーフレーバーと呼ばれる香りの弱い粗悪品のキーマンも出回るようになり、2005年に祁門紅茶工場は閉鎖。

その後、祁門のいくつかの農園が一級品キーマンの製造を引き継ぎますが、明確な品質基準が整っていないためか年々品質は下がっています。

現在は「価格」に関しても不安定な状況が続いており、以前のような信頼性が失われつつあるのが現実です。

とはいえ、キーマンの一級品が最高級茶の1つであることには変わりなく、未だ世界中で愛される人気紅茶であることには変わりありません。

最後に

世界三大紅茶の1つであり、最高級紅茶との呼び声も高いキーマン。

等級が高いキーマンは余程の紅茶好きでなければ口にすることは殆どありませんが、普及品はアールグレイのベースとにも使われているため、意外と身近な茶葉であるといえます。

キーマンは日常的に飲まれる定番紅茶ではありませんが、大切なワンシーンにおける「とっておきの茶葉」としてオススメです。

好みにあうかどうかは人それぞれですが、飲んだことがない方は一度口にしてみてはいかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください