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ハンドメイド作品の価格破壊〜利益を出すのは困難〜

ハンドメイド 価格破壊

ハンドメイドブームも一通り落ち着きを見せ、最近は文化として定着しました。

ただ、供給過多になりすぎた影響もあり、作品の価値が安すぎる相場で固定されてしまった気がします。

ハンドメイド作品を売って収入を得ようとしている方は数多く存在しますが、それはもはや茨の道です。

今回はブーケ製作・レザークラフト・彫金・手作り腕時計といったハンドメイド作品を作った結果、利益をあげることができなかった私がハンドメイド界隈の「価格破壊」について個人的な感想を述べます。

ハンドメイドで利益を出すのは難しい

人は安くて良いモノを求めますが、ハンドメイド作品に対してはそれが特に顕著です。

例えプロ顔負けのクオリティーの作品を作っても、誰でも手が届く価格設定であることが求められます。

ハンドメイド 価格破壊

一昔前のハンドメイド作品は主婦が趣味の一環として作るフリマ商品に過ぎませんでした。

その為、売る方も買う方も「安い」ことに納得して売買が行われてたと思います。

しかし、ハンドメイドブーム以降の作品はデザインフェスタやハンドメイドジャンフェスといったイベントの影響もあり、作品の質はどんどん高まっています。

プロと同様の技術を持つハイアマチュアもどんどん現れ、現在のハンドメイド作品はもはや趣味の域を超えたモノといってもよいでしょう。

にも関わらず、買い手は今でもハンドメイド作品は素人が趣味で作ったというイメージを持っており、安くあることが当然に思っています。

作品のクオリティーに対する要求は上がる一方なのに、低価格であることを求められる。

これでは利益は到底出すことはできません。

作業をするのが楽しくて低価格でもいいから売りたいというのであれば材料費+αくらいの収入を得る事は可能です。

しかし、低価格でもいいから売りたいという人が増えれば増えるほど悲しいことに相場は下がってしまいます。

テレビ番組の罪

一部のテレビ番組ではしばしばハンドメイドに関する特集を放送しています。

ハンドメイドの知名度を上げることに関しては良いのですが、「楽して稼げる」ことに焦点を当てていることが問題です。

副業 ハンドメイド

材料費100円で作った作品が1000円に!

コストを抑えて手軽に高収入!

このように安さばかりを強調する特集が多く、あたかも安物を高く売りつけているイメージを視聴者に与えました。

確かに原価が安い商品は数多く存在しますが、材料は安くとも「手間」がかかる作品は多いです。

しかしながら日本人は手間に関するリスペクトが低いため、原価が安いと分かると「安く売って当然」と言わんばかりに価値を低く見てくる人が少なからずいます。

「どうせ原価○○円の安物なんでしょ?」という意見も手間に対する軽視から発せられているのでしょう。

 

作り手も安くなければ売れないのが分かっているので、結局は手間代度外視の低価格で商品を販売します。

すると、どんどん同じジャンルのハンドメイド作品は値崩れを起こし、最終的には全く利益を出すことが出来なくなります。

こうしてハンドメイド界隈では価格破壊の連鎖が続いてしまうのです。

同じジャンルのクリエーターが多ければ多いほど価格破壊は進みます。

価格破壊に巻き込まれない為に

ハンドメイド作品は否応なしに価格破壊への道が進んでいます。

趣味程度に作品を作っている人は勿論、高い技術を持つ職人であっても例外なく「ハイクオリティ&ロープライス」が求められ、作り手の価値の手元に残る収益はどんどん下がっているのが現状です。

ハンドメイド フェイクスイーツ

レジンアクセサリー、フェイクスイーツ、フラワーアレンジ。

誰が作っても同じように見える作品は特に低価格化が進んでおり、本当に好きで作っているのであればまだしも、これで利益を出そうとしたら難しいでしょう。

また、レザークラフト、彫金、陶芸といったプロが多いジャンルにおいても安いことが求められており、法人であっても苦しい戦いを強いられています。

結局のところ、みんなと同じ方法でどこにでもある作品を作り続ける限り、価格破壊からは逃げられません。

唯一逃げられる方法があるとすれば、他者には真似できない「オリジナリティー」を発揮することだと思います。

差別化こそが生きる道

ハンドメイドに限らず、需要よりも供給が上回る現代社会において、差別化が図れない者は利益を出すことができません。

WEBデザイナーやイラストレーター、アクセサリー作家や革職人いったクリエーター系の方は勿論のこと、税理士・弁護士といった士業の有資格者だってそうです。

他者と違うなにかが無ければ、いち早く市場を開拓した先駆者が選ばれます。

同じものを価格で買うのであれば信頼性の高い人から買おうと思うのは当然です。

例えば手作り腕時計。

手作り腕時計にはAstoryさんやdedegumoさんといった人気作家(法人が多い)が存在します。

事業として仕事をしているからこそクオリティーは高く、どの時計もオリジナリティーがあります。

via romana 腕時計

仮に今から手作り腕時計を作って利益を得ようとするのであれば、既存の作家さんたちにはない個性が必要となるでしょう。

同じような作品を作ったところで本家のパクリと思われるだけであり、人気作の劣化版を作り続ける以上、安くしなければ売れなくなることは明確です。

ハンドメイド作品は気軽に趣味を実益に変えることができるというイメージがありますが、実際は利益を得ている方は起業している方が大半を占めます。

どんなジャンルにしろ、プロになって独立するという強い気持ちがなければ、差別化を図ることは困難です。

本当にモノを作るのが好きで「熱い情熱」が無い限り、買い手に支持される作家になることは難しいのではないかと思います。

私は様々なモノ作りをしてきましたが、正直ヴァイオリン製作以外はあまり好きではなかったのだと思います。だから差別化なんて一切図れず、価格破壊に抗うことができませんでした。そもそも最初から利益目的でモノを作ろうとしていることが間違っていた気がします。

ネット通販も価格破壊

委託販売やハンドメイドイベントだけでなく、ネットショップに出品している人もこの界隈では多いです。

しかし、ネットショップは実販売以上に価格破壊が進んでいます。

グーグル検索

ハンドメイド作品のネット通販としてはミンネやクリーマが有名ですが、これらのサービスの特徴は容易に比較ができることです。

簡単にクオリティーと価格が比較できてしまうため、買い手は安くて良いモノを求めます。

そうなると作品を売るためには競合よりもさらに価格を安くする必要があるため、突き抜けたデザイン性や個性がある作品以外は価格破壊への道を歩むのは必然です。

ハンドメイド イベント

また、通販の相場は実販売の相場にも直結するため、ミンネやクリーマで下がった相場がハンドメイド作品全体の相場下落に繋がります。

誰でも簡単に出品することができるようになった代償として、ハンドメイドで利益を出すことは以前よりも難しくなっていると言わざるを得ません。

趣味目的の人を否定することはできない

ハンドメイドに限らず、本来はクオリティーの高いモノを作っている自負があるのならば、相応の価格を付けた方が良いです。

しかし、「ハンドメイド=趣味」という昔からの価値観から必要以上に低く価格設定をする人が多く、その余波を受けて作っても作っても儲からない作家が増えています。

ただ、知っておきたいのは「人に喜んでもらえるだけでいい」というスタンスの人を責めることはできないということ。

ハンドメイド作品の価値は自分で決定することができるため、どのような価格にするかは個人の自由です。

相場を乱すな!と思う人の気持ちもわかりますが、それを咎める権利は残念ながらありません。(度合いにもよりますが、、)

ハンドメイド作品 相場

必要以上に相場を下げている人のせいで作品が売れなくなった!という声も確かに一理あります。しかし、独自性のある作品や個性のある作品は高値でも売れています。(もっと高く売れるべきではありますが、、)

そもそも作品を売って利益を得るということは相当に難しいことなので、売れないということは買い手の需要を満たしていないということなのでしょう。

もし今自分の作品が売れていないのであれば、どうすれば自分の個性を確立できるのかについて考えてみてはいかがでしょうか?

何をするにしてもスペシャリストにならなければ食べていけない世の中なのです。。

最後に

ハンドメイド作家が山ほどいる現代において、余程オリジナリティーや希少価値のある作品でなければ利益を得ることは難しいです。

また、これから更に作り手が増えれば、もっと相場は安くなり、やがて材料費すら危うい収益しか見込めなくなる可能性もあります。

結局のところハンドメイドで儲けることは簡単なことではないので、軽い気持ちで始めようとしている方は過度な期待をしないほうが良いです。

そして、本気で稼ぎたいのであれば、収益を得る事ばかりを考えず「好きなことをトコトン追求」した方が結果に結びつきやすいと思います。

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