2019年4月より 日本バイオリン製作研究会に所属することになりました。

説教癖のある親との向き合い方

説教癖 親

「説教」を聴きたいという人は少数です。特に親からの説教は苦痛だと思います。

ただ、この「説教」というモノ。

子供を心配するが故の説教であれば、真摯に受け止める必要がありますが、親が「自分のため」に説教をしているのであれば、これは危険な兆候です。

もしかしたら、自分の自身の無さを子供にぶつけているだけなのかもしれません。

今回は説教癖を持つ私の体験談を綴っていきます。

説教癖を持つ父

まず、最初に私は別に父を恨んでいないことをお伝え致します。

成人するまで育ててもらったこと、学費を出してもらったこと、子供の頃に一緒に遊んでもらったこと。

とても感謝をしています。

しかし、育ててもらった親であっても無条件で敬い続けることはできません。

感謝はしていますが、父には「自分のための説教」をする癖があるため、今後は距離をおいた人生になることを覚悟しています。

説教癖は自身の無さの表れ

説教癖がある人は、説教が必要ないシーンでも説教をしたがります。

説教は本来相手が間違ったことを行った時、相手のことを思って行う行為であり、正しい説教であれば、説教を受ける側も納得して聞くことができる内容であるはずです。

しかし、依存的に説教を行う人は「説教をすることでしか自分を保てない」状態に陥っています。

自分に自信がないから、自分の考え・価値観を相手に押し付け、自分の自尊心を保とうとしているわけです。

 

また、説教をするためには説教をする相手が必要です。

例えば父親が役職についている会社員であれば、その部下が矛先となることもありますが、もし身近に説教をしやすい相手がいない場合、その矛先は「子供」へ向かいます。

なぜなら、自分の子供であれば、たとえ論破されそうになっても、「俺のおかげでお前は生活できている」「嫌なら家からでていけ」「親として」「世間一般的にor普通は」といった言葉で子供を押し付けることができるからです。

相手に反論をさせずに「説教」をすることができるため、説教相手には最適でしょう。

まさに私と私の父親がこのパターンでした。

自分に自身があり、満たされた人生を送っているいるのであれば、子供を自分の価値観に洗脳せず、尊重しながら生活することができます。

しかし、あまりにも自分に自信がない場合、子供に説教を行うことで「自分に権威があること」を証明しなければ自分を保てなくなってしまうのです。

昭和の価値観から脱却できなかった父

説教に依存してしまった事には様々な理由があるはずですが、「仕事に逃げてしまった」ことに原因があるのではないかと私は考えます。

仕事

父が勤めていた会社は親族経営でした。従業員が数名しかいない上に、そのほとんどが親族であったことから、父は一般社会と交わることなく還暦を迎えてしまいました。

そのため、会社員という肩書ではありますが、自営業に近い会社生活を送っていたといえます。

さて、では40年以上も親族だけで固まった世界で過ごすとどうなると思いますか?

答えは非常に「閉じた価値観」に捉われます。

 

もし、父の仕事が現代的な仕事だったらよかったのですが、あろうことか父の仕事は超アナログな仕事。仕事のやり方、価値観もろもろ全てが「昭和」でした。

顧客も高齢者のみの仕事だったので、自分達よりも年下の人間と交流することなく、完全に昭和の価値観で平成を過ごしてしまったのです。

また、何もこれは父だけでなく、その会社で働いている親族もろともが当てはまります。つまり父の会社は「昭和」のまま時間が止まっているのです。

ここまで全員が昭和で止まっている世界も珍しいと思います。

昭和の価値観で凝り固まった人だけの世界に生きていると、会社以外の人間と話が合わなくなります。

それは当たり前です。

 

情報が何もアップデートされないのですから。

 

本来は閉じた世界で仕事をしている人ほど、趣味や異なる世界にいる人と交流した方が良いのですが、時代に取り残された人たちが現代に生きる人たちと話が合う可能性は低いです。

そうなると、どんどん人と喋ることにギャップを感じてしまうことに繋がり、最終的に自分と近い価値観の中でしか動かなくなります。

おそらく現代に適応した人たちと話すことは「自分の無知さを知ってしまう」ことに繋がるため、関わりたくないのでしょう。

自尊心が低い人の大半はプライドが高いといわれているため、新しい価値観を取り入れることにどんどん拒否感を示すようになります。

結局、会社以外の世界に自分の価値が見いだせなくなると、仕事に逃げるしかありません。仕事であれば人に認められるので、父は仕事人間と化しました。

それは結構病的なレベルであり、月にほとんど休みなく働らくことも多く、しかもサービス出勤・サービス残業を率先してやるほどに。

仕事人間になった弊害

昭和の価値観が根付く会社で、四六時中生活すれば、さらに社会の中で取り残されていくことは容易に想像できます。

現に父は今もIT分野、政治経済といった知識はほぼゼロです。スマホやパソコンも使えませんし、社会情勢にも詳しくありません。教育に関する知識も全くと言ってよいほどないです。

まさに、時代に取り残されてしまいました。

 

こうなると、子供とも次第に考え方が合わなくなります。

まず、子供の問題に対応できません。

例えばSNS子供がクラスメイトと揉めて、いじめに発展したとします。本来は子供の話をよく聞いて、解決法を探るべきなのですが、SNSどころかスマホやパソコンすら分からない人にはそれができません。

寧ろ、よくわからないことに劣等感を感じてしまうため、問題に蓋をしてしまうこともあります。

そして最悪の場合、このような言葉が出てきます。

 

いじめられる方に問題がある。根性が足りない。

 

知識や経験が不足していると、自分の経験論でしか問題に目を向けることができません。子供がどのような状況にあるのか分からないので、次第に子供の話を聞かなくなり、やがて自身の経験を説教するようになります。

これは子供を自分の価値観に縛り付けることでしか、向き合い方がわからないからです。

今までの人生においても、仕事に逃げてしまった親をもつ人は何かしら家庭に問題が生じているケースが多かったです。

説教癖のある親との向き合い方

説教癖のある親にはいろんなパターンがあると思いますが、大半は自分に自信がないケースが多いです。

私の父の場合は昭和で価値観が止まってしまい、他者と交わることなく過ごしてしまったことが説教癖を発動させてしまった要因だと思いますが、子供である私にはもう父の性格や人生をどうにもできません。

今更「もっと現代社会についてちゃんと知識を得てほしい」「親族以外とも交流を持ってほしい」「仕事以外にも目を向けてほしい」と言ってもそれが伝わることはないでしょう。

と、なると向き合い方は明確です。

 

距離をとる。

 

それに尽きます。

自信のなさによる説教癖は治る可能性が低いです。自分の価値観から外れることがあれば、どうしても説教をしたくなるでしょう。

もちろん育ててくれたこと、お金をかけてくれたことには感謝しています。

仕事を一所懸命頑張ってくれたからこそ、家族が飢えずに過ごすことが出来たのですから。

 

しかし、これ以上関係を悪くしないためには距離を置いた方が賢明です。私は数カ月に結婚しますが、嫁相手に説教癖を発動させる懸念がある以上、頻繁に関わりをもつのは避けたいと思います。

感謝しているからこそ、一定の距離感を保つのがベストです。

説教癖のある親を持つ方に伝たいこと

説教癖のある親と一緒に暮らすのは正直相当なストレスがあると思います。自分の話を聞く気がなく、一方的に価値観を押し付けてくるのですから、それは当然です。

だからこそ、もし実家暮らしでこの問題に直面している方がいるのであれば、実家を出ることをオススメします。

一緒に住んでいる限り、親の歪んだ説教から逃れることはできません。親の言動に「自分の価値観に子供を抑え込みたい」という気持ちが見え隠れするのであれば、一刻も早く独立した方が良いです。

親元から独立

自分の人生を切り開いていくためには自分で新しい道を切り開いてく必要があります。親の価値観に洗脳されてしまうのもある意味楽ですが、それでは自分の人生を生きられなくなってしまいます。

私の父は「仕事に会社に人生を注ぎ込むのが当然」という価値観を持っていますので、音楽を楽しむのも漫画を見るのも、ヴァイオリンを作ることも否定的です。

もしそのまま実家で暮らしていたらやりたいこともできず、ニート、もしくは生きながら死んでいる人生を歩んでいたことでしょう。

ちなみに私は20歳で家をでました。

親に教養があれば、財力があれば。。

世の中は平等ではないので、色々と考えてしまうこともあります。

でも、立ち止まっていても何も生まれません。

人には自分の人生を生きる権利があるのですから、親に迷惑をかけない程度に好きに生きましょう。

ただ、同時に感謝も忘れないようにしてください。

育ててくれたことには素直にありがとう。でも、これからの人生においては距離を置く。

説教癖のある親をもつ私なりの向き合い方は、こんな感じです。

今後、お互いに変わっていき、関係がもう少し良好になる可能性もありますが、今はこの距離感のまま人生を歩んでいこうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください