【ヴァイオリン製作】ネックの作り方4 渦巻きの深堀りとぺグボックス

前回の工程ではネックの渦巻きをある程度まで彫りましたが、今回は渦巻きの溝を深くし、ヘグボックスを形成します。

ヴァイオリン ネック

ノミを使って溝を深くする

現状渦巻きは平らに形成されていますが、完成系は溝が深いです。

ここからは写真の状態の渦巻きを深堀りする工程にはいります。

ヴァイオリン ネック

工程としては渦巻きの内側をノミですこしづつ彫っていき、立体感を出します。彫り方はこれまでのネックの彫り方とほぼ一緒なので、特別難しい工程はありません。

渦巻きの深堀-工程

ヴァイオリン ネック

渦巻きを深く掘る前に、ヤスリでネック全体の面取りをします。注意したいのは、なんとなく面取りをするだけでなく、完成系の角度を意識した面取りをすること。45°くらいを目安とし、全体に統一感ができるようにヤスリがけをします。

また、渦巻きの目玉は削れやすいので、こちらは特に注意してください。

ヴァイオリン ネック

面取り後は最初に渦巻きを彫り進めた時と同じように、「小さいノミで壁を作る→大きなノミで彫る」を繰り返します。

ヴァイオリン ネック

溝の深さはモデルによって異なるので、資料を見本に目標の深さまで彫り進めていきます。もちろん彫りすぎると取り返しがつかないので、慎重に作業を進めましょう。

ヴァイオリン ネック

目玉の側面は完成度に関わるため、特に注意してください。7/6や7/10のノミをうまく使うと作業しやすいです。

ヴァイオリン ネック

作業を繰り返し、完成系の深さまで渦巻きを彫り終えたら完成です。製作を始める前は絶対無理だと思っていた工程でしたが、意外にも圧倒的に難しい作業ではありませんでした。

やはり最高難易度は今の所バスバーでしょうか。

ペグボックスの形成

渦巻きを完成させたら、次はペグボックスを形成します。この作業は渦巻きの繊細な作業から一転、豪快な作業となります。

ヴァイオリン ぺグボックス

ペグボックス-作業工程1 下書き〜穴あけ

最初にネックにペグボックスの下書きを書き込みます。

ヴァイオリン ぺグボックス

まずはペグボックスの穴の横幅を示す点を2つ入れます。今回は約16mmのペグボックスの大きさで製作する予定です。

ヴァイオリン ぺグボックス

一番上のペグ穴より少し奥の位置がペグボックスの最奥。寸法は横幅12mmです。

最奥の両脇約2mmの厚さを残した部分に点を打ち、その点と先ほど打った点を直線的に結ぶことで、ペグボックスの下書きが完成します。

この線が両側均等になっていないと完成系の左右のバランスが悪くなるので、丁寧に書き込みましょう。

ヴァイオリン ぺグボックス

下書きを書き終えたら、バイスでネックを固定し、ハンドドリルで豪快に穴を開けていきます。その際、両側面に写真のような深さのラインを書き込んでおき、その深さを超えないようにハンドルを回します。

勢い余ると貫通し、臆病になりすぎると穴が開いていかないので、絶妙な力具合と思い切りが必要です。

また、状況に応じてドリルの太さを変えるとよいでしょう。

ヴァイオリン ぺグボックス

注意したいのはペグボックスの形は正面から見たとき、真っ直ぐではなくナナメになっていること。そのため、真っ直ぐではなくナナメにハンドドリルで穴を開けます。

ヴァイオリン ネック

大雑把にハンドドリルで穴を開けたら、8/7ノミなどを使って、穴と穴をつなげ、さらにペグボックスの形に少しずつ彫り進めます。この際絶対にネックを貫通しないように注意してください。

また、ペグボックスの入り口2~3mmはこの時点では掘らないようにしましょう。

ヴァイオリン ネック

ある程度穴を開けると写真のようになります。あとは少しづつ箱になるように調整を繰り返します。

ペグボックス-作業工程2  ペグボックス内の調整

ここからは平ノミも使って壁と底面を整えます。

ヴァイオリン ネック

ポイントは完全に直角ではなく、写真のようにややナナメに削っていくことです。

ヴァイオリン ネック

断面図のイメージはこんな感じ。この形になるようにペグボックス全体を平ノミで調整します。

ヴァイオリン ネック

奥の部分は写真のようなフォームで作業をすれば綺麗に整えることが可能です。この部分はヤスリが届かないので、この時点でしっかりと作りこんでおきます。

ヴァイオリン ネック

底面も平ノミで綺麗に整えます。

その際のイメージは滑り台。入り口は平らで、あとは曲線的に奥に向かっていく形になります。

ヴァイオリン ネック

最後に根元の2〜3mm残しておいた部分を小さいノミでややナナメに落とし、壁とうまく馴染ませます。

ちなみにここは4弦が引っかかる箇所です。

ヴァイオリン ネック

このような形になればOK!あとは全体を左右均等になるように微調整をしたり、無駄な部分をそぎ落とせば完成です。

ヴァイオリン ぺグボックス

まとめ

今回の工程で渦巻き部分とペグボックスを作り上げました。ここまでくるとかなりネックも完成が近づいていることを実感します。

次回はネック製作の最終工程「背面・正面の溝」と「指板作り」に進んでいくので、こちらもよろしければご覧ください。

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