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WEBライターの将来性と今後。生き残り戦略を考える

WEBライター 将来性

コンテンツマーケティング市場が成熟し、WEBライターを巡る環境は大きく一変しました。

結論から申し上げますと、多くのWEBライターは淘汰されています。

以前であれば搾取と思える案件が山ほど存在しましたが、Googleアルゴリズムの進化によってアフィリエイターが減り、それに伴い案件自体も減少。

続けたくても続けられない環境となっています。

今回は個人事業主としてWEBライター/WEB編集に携わる経験を元に、WEBライターの将来性と今後について個人的な意見を述べます。

WEBライターの現状

まず、WEBライターの需要が減っている現状についてお伝えします。

WEBライターバブルであった2015年ごろ〜2019年まではSEOの費用対効果が高く、記事を積み重ねれば弱者であっても検索上位が取れる時代でした。

しかし、その状況は2019年に「E-A-T」が重視されるようになったことから一変。

どんなにいい記事を書いても検索上位に表示されないことが増えました。

一時のアルゴリズムの変化かと思いきや、その後も「E-A-T」重視の傾向は強まるばかりで、現在はドメインパワーに優れる大手にどんなに頑張っても勝てない状況となっています。

※一応説明

 

E-A-TとはGoogleの造語で、3つの頭文字を組み合わせたもの。
1. Expertise(専門性)
2. Authoritativeness(権威性)
3. Trustworthiness(信頼性)

WEBメディアを担当するにあたって脅威となるのは権威性です。

私は以前ネットショップのWEBメディアを担当し、多くのKWで上位を網羅してきた実績があります。

しかし、2019年に実行されたgoogleコアアップデートにより権威性が重視されるようになってからは「企業の公式サイト」の力が強まり、上位をキープしていた記事がたった数ヶ月で圏外に飛ばされてしまうことに。

記事の良し悪しではなく、ドメインの強さで勝負が決まってしまうため、このアップデート以降は行える施策が限られるようになりました。

そんな状況が続くと、上長や社長からは費用対効果が悪いと判断されます。

結果的にWEBメディアに割くリソースは減り、それに伴いライターも契約打切り、条件見直しが図られました。

この傾向は私が担当していたメディアだけでなく、中小企業のほとんどのメディアに当てはまります。

投資しても結果が出ないのであれば、別の領域に力を注ぎたいと経営者が考えるのは至極当然で、その結果世に溢れるWEBライターは淘汰されることになりました。

コロナによる副業人気によりWEBライターになりたい人は増えていますが、仕事の供給量としては全盛期の1/5ほど(それ以上?)になっている印象を受けます。

WEBライターの著しい需要減

WEBライターの需要がなくなり、求人を見渡しても案件が劇的に減少しました。

厳密にはあるのですが、記事に Expertise(専門性)Trustworthiness(信頼性)が求められるようになったことから、専門家でなければ応募不可の求人が増えました。

以前は誰でも上位記事を真似さえすれば上位を獲得できましたが、現在はそれだけでなく「専門の知識を持つ人間」が記事を執筆する必要があります。

可能な限り低コストで主婦や学生から搾取するビジネスモデルから、専門家に依頼して優れた記事を書いてもらうビジネスモデルに移行しており、WEBライターは誰でもできる仕事ではなくなってきたと言えます。(そもそも誰でもライターになれた環境がおかしいのですけど)

WEBライター 将来性

また、コストをかけずに儲けることが難しくなったため、軽い気持ちでメディア運営を行なっていた企業の多くがメディアをたたんでいます。

WEBメディアがブームになったときは、多種多様な企業がコンテンツマーケティングに参入してきました。

しかし、思うように収益につながらなかったり、読まれる記事を書けなかったりと、成功したメディアは多くありません。

そこに追い討ちをかけるようにgoogleコアアップデートが来たものですから、もういいや!となってメディア自体を諦める企業が増えたわけです。

撤退まで行かなくても、予算を大幅に減らしたり人員をカットするところが多く、その結果WEBライター自体の求人も減りました。

 

専門性がなければ思うような成果が上げられない。しかし、専門家に頼むとコストがかかる。

これが運営側の率直な意見です。

複数の要因が絡み合い、現在は「本気でメディアを運営している会社」が「専門知識を持つライターを求める」傾向にあります。

求人を隅から隅まで眺めても、専門知識を持つライターを募集していることから、この流れは今後も変わりません。

以前はよく見かけた中堅どころの企業もメディアから撤退し始め、未経験で募集しているのは、募集内容がかなり曖昧なスタートアップベンチャーだったりします。

 

ここまで求人自体が減ってしまうと、多少の実績があっても契約するのは難しくなります。

単価や条件の良い案件は倍率40倍〜100倍が当たり前となっており、熾烈すぎる椅子取りゲーム状態が続いています。

契約を勝ち取れるのは専門知識×実績のある人なので、初心者ライターは現状かなり不利と言わざるを得ません。

年齢や性別がネックになることも

業務委託なら年齢は気にされませんが、アルバイトや正社員の場合は年齢や性別もネックとなります。

なぜなら、この業界は20代が圧倒的に多いからです。

特に20代前半で固めた企業は社風が大学サークルの延長だったりするため、採用する側もされる側も、年齢が高いとやりづらさを感じてしまいます。

20代後半ならまだしも、30代になってしまうと途端に就職が難しくなります。

ちなみに私もフリーランスになる前に幾つかの企業に応募しましたが、結果はアルバイトが1つ受かっただけであとは全敗でした。(こちらは辞退)

また、WEBメディアは女性向けが多いので、基本的には女性の方が有利です。

ファッションやコスメ、占いといったジャンルで男性が採用されるのは珍しいと思います。(受かっても雰囲気に馴染めるかどうか)

派遣に関しても女性が有利で、女性なら受かる仕事も男性だと厳しいこともあります。

WEBライター 内製化

このように、WEBライターを取り巻く環境は一言で厳しいです。

とにかく求人が少ないので、経験があっても条件がマッチしないと就職(契約)できる確率は低いです。

WEBライターの将来性と今後

WEBライター関連のサジェストに「オワコン」が表示されるほどWEBライターの現状は厳しいモノになっています。

いまだにクラウドソーシングに蔓延る低単価案件、アフィリエイターの撤退に伴う案件縮小、AIの台頭、SEOの難易度上昇。

これだけの条件が揃えばオワコンと呼ばれるのも頷けます。

しかしながら、将来性がない職業なのかと問われると、私はそうは思いません。

取材のできるライターやマーケティングに詳しいライター、専門分野のあるライターは今尚現役で活躍しており、高単価案件を引き受けています。

結局のところ、WEBメディアもWEBライターも本当に必要とされているメディアだけが残り、後は淘汰されているのです。

音楽だってイラストだって、ハンドメイドだって、なんでもそう。

時代が進むにつれて、淘汰が進む。それだけなんです。

優秀なWEBライター

デザインができないWEBデザイナーだったり、専門知識のないWEBライターだったり。

WEBの仕事はパソコンがあれば誰でも始められる仕事であることから、一攫千金を狙ったり、副業として始める人が多いです。

でも、美大でデザインスキルを磨いてきた人には勝てないし、ずっと紙媒体で文章を書いてきたライターには「お小遣い稼ぎ副業ライター」では太刀打ちできません。

WEBライターの将来性は間違いなくあります。

しかし、それは専門性やスキルを磨いてきた人にだけ当てはまります。

お小遣い稼ぎの延長でやる仕事としては、仕事も見つけにくく、リサーチや制約の多さを考えると決して旨味がある仕事とはいえません。

副業としてもコスパが良いとはいえないので、普通に時給制のアルバイトをした方が賢明に思えます。

できるライターとは?

WEBライターは飽和していますが、優秀なライターは不足しているといわれています。

アフィリサイト記事の作業員は掃いて捨てるほどいますが、成果の出せるライターはそこまで多くはありません。

優れたメディアと優れたライターだけが生き残れる今、ライターには下記のような能力が求められます。

・最後まで読ませる文章力

・専門的な知識
・SEOに関する知識
・HTML/CSSに関する知識
・Word Pressに関する知識
・写真に対する知識
・コミュニケーション力 など

文章を埋めるだけではなく、有益なコンテンツを納品してくれるライターは様々な知識を持ち合わせます。

このようなライターはメディア運営者からすると重宝しなければならない存在であり、このレベルまで達することができれば、ライターの仕事だけで食べていくことも可能です。

結果の出せるライターになることができれば、マーケッターや編集者になることも夢ではなく、キャリアパスが広がります。

WEBライターの生存戦略

WEBライターとして今後生き残っていくためにはどうすればいいか?

明確なのは「実績を積むこと」「専門分野を増やすこと」です。

近年のGoogleはアップデートにより、低品質の記事は評価されなくなってきています。

また、専門性や権威性がより重視されるようになってからはオリジナリティーのない記事は上位に検索されにくくなっています。

知識がない人間にネットの情報をパクらせる記事を書かせても費用対効果が悪いため、ライターとしての実績より専門知識が重視されます。

 

現在私は複数のクライアントから仕事を受注していますが、専門分野での専属案件以外ではどこも受注件数が減ってきています。

サジェストを網羅するだけでなく、専門的な知見を追記しなければ、検索エンジンに評価されなくなっています。

従来のテンプレ的な記事はもはやユーザーに響きません。

WEBライティングに特化したクラウドソーシングサービスも受注件数の減少が顕著に見受けられるので、「誰でもできるWEBライター」の仕事はもう終わりが近づいています。

 

改めて確認します。

今後もWEBライターとして活動していくには「実績を積み、専門分野を増やす」ことがマストです。

専門知識のない分野は契約を勝ち取ることが難しくなるため、少しづつ領域を増やしていく必要があります。

金融関連ならファイナンシャル・プランナー(FP)、財務関連なら公認会計士や税理士、介護関連なら介護福祉士や社会福祉士といった資格を持っている方が有利です。

しかし、これらをライティングの仕事を得るために勉強し続けるのは現実的ではありません。

通常業務をこなしながら、勉強を続けるのは余程好きでなければ不可能でしょう。

そのため、将来性はあると言いましたが、専門分野が狩り尽くされた時点でキャリアが終わる可能性も考えておかなければなりません。

もし専門分野に関する需要がなくなった場合は、新しい領域を開拓する、企業でコピーライティングを担当する、動画や音声の台本を担当するといったキャリアパスを選ぶことになります。

SEOに依存しない媒体での取材ライターになるのもアリです。

何もSEOライティングだけがWEBライターの仕事ではありません。実績を積んでいくことで、道が途切れても新しい道が見えます。

WEBライターとしての方向性を定める

私がWEBライターとして仕事をする上で最も大切にしているのは「良い記事」を書くという気持ちです。

記事を書く事が好きなので、ブログには愛着をもっていますし、少しでも面白い記事を誰かに届けられたらいいなという気持ちを強く持っています。

もちろん、外注記事においても同じ気持ちで仕事をしています。

ただ、費用対効果ばかりを考え、読み手よりもGoogleに評価されればいいというスタンスで記事を書く場合は途端に面白くない仕事となります。

責任を取らなくても許される当たり障りのない言葉で、広告に誘導させるための文章を書く。さらには、あまりお勧めできない商品をお勧めしたり、内容のない記事を書き続けたり。

これを楽しいと思えるか、思えないかもWEBライターとしての資質に関わります。

 

私は広告に誘導させるための文章を書くのが苦手で、それに関連する仕事を受注したことがありません。

きっと「何をやっているのだろう・・」という気持ちになるのがわかっているから。(本当にユーザーのためになっているのであれば別)

商品を売るために特化した仕事ができればもっと稼げるのかもしれませんが、自分の気持ちを殺してまでやりたい仕事とは思いません。

WEBライターとして何を大切にしていきたいのか?どんなライターになりたいのか?

自分の中で方向性を決めることで、自分にあった生存戦略を打ち立てることができると思っています。

WEBデザイナー/プログラマへの転身はアリか?

少し脱線しますが、最後にWEBライターがWEBデザイナーやプログラマに転身することの是非について考えを述べます。

WEBライターとして仕事をしたことがある方は、HTMLやCSS、分析といったことも勉強している方も多いです。

WEBライターでやっていくのは厳しいと感じ、「WEBデザイナーにシフトしていこうかな?」「プログラマーになろうかな?」と思う方も少なからずいます。

私もこの選択肢に関しては一度考えたことがありますが、結局思いとどまることにしました。

なぜなら勝ち目がないからです。

WEBデザイナーも参入障壁が低い

WEBデザイナーはライターのスキルを少なからず生かせる仕事だと思います。ライティングもWEB制作も行っているという人も多く、プログラマーに比べると現実的な選択です。

しかし、WEBデザイナーもWEBライターと同じで、不足しているのは一流デザイナーだけ。ただサイトを作れるだけの人間は飽和しています。

一流以外は買い叩かれる傾向にあり、将来性はWEBライターと大差ありません。

WEBデザイナー

WEBデザインの求人を見るとわかると思いますが、どの求人もあまり条件が良くありません。専門的なスキルが求められる仕事なのに、一般事務員に毛が生えた程度の給与のところが多いです。

また、フリーランス案件も件数に対して応募者の数が多く、なかなか仕事をもらうことが難しいのが現状です。

クラウドワークスやランサーズに登録してみれば分かりますが、比較的難易度の低いWEB制作案件の受注倍率は30倍~50倍になることも珍しくありません。

デザインを本格的に学んだ経験があるならまだしも、苦手意識が有ったり、ある程度年齢を重ねてしまった方にはオススメしかねる道に思えます。

プログラマー/エンジニア

プログラミング

プログラミングは向き不向きが強く、出来ない人は本当にできません。特に文系出身の人は数学的思考力がなく、仮になれたとしても苦労することになると思います。

また、ライター・デザイナーよりも更に日々の勉強が重要となるため、プログラミングが本当に好きな人でなければ続けるのは難しいです。

ブログ運営にも役立つ「JavaScript」「PHP」を学んでみて、出来そうであれば検討してみても良いかもしれませんが、万人にオススメのジョブチェンジだとは到底思えません。

WEBライター プログラミング

私自身を含め、現在進行形でライティングをメインに仕事をしている人間は「プログラミング」への適正はあまりない気がします。数学的思考がある人は最初からプログラマーへの道を歩んでいる気がします。

 

WEBライターの将来性がないからといって、プログラマー・WEBデザイナーを目指しても、結局は一流以外は厳しい環境となっており、職種を変えたところで別の苦しみが待っているだけな気がします。

浅く広い知識を持つジェネラリストは組織人としては重宝されますが、長く生き残れるクリエーターになるには専門性に特化したスペシャリストになる必要があると思います。

他の分野に中途半端に逃げるよりは、なんとかライターとしての強みを伸ばす方が生き残れる可能性が高くなると思います。

さらに掘り下げると、WEBライター→WEBデザイナーはいわば下級職から下級職の転職であり、厳しい状況が続くのは同じです。

会社に勤めても、フリーランスとして活動しても、苦労を重ねることになります。

ハードワークになる可能性が高いため万人におすすめはできませんが、WEBライターからキャリアアップを図るのであれば「編集者・コンテンツディレクター」にキャリアアップするのも良い選択肢です。

ライティングスキルがあり、SEOにも強く、分析・解析・マーケティングにも詳しければ、正社員として働くこともできます。

総括

WEBライターの将来性は正直のところ、あるとも言えますし、無いとも言えます。ただ、強みのないライターが淘汰されるのは間違いありません。

少なくとも、これまでのように気軽に副業として稼げる仕事ではなくなると思います。

これを踏まえると、今後WEBライターは以下のような活動展開をすることが求められる気がします。

・自分のメディアを育てる

・専門性を突き詰める

・取材もできる本格ライターになる

・編集者/コンテンツディレクター/マーケッターになる

ライティングに拘っていきたいのであれば、フリーでも仕事がもらえるような存在になること。

具体的には単純なアフィリエイト記事だけでなく、取材記事やコピーライティング、専門的な知見を含むライティングが出来るようになること。さらにはワードプレスや各種デザインツール、HTMLやCSSの知識があるとより重宝されます。

誰でもかける記事をこなすのではなく、クライアントから直接依頼が来るようになる人間になれれば、今後もプロとして戦っていくことができると思います。

それ以外では、ライティングやSEOの知識を生かしてメディア会社の編集者/マーケッターになるのが現実的な選択肢です。

特にマーケッターの需要が高まっているので、集客に強いマーケッターに転職すれば、これまでのキャリアを生かしながら将来性のある仕事に就くことができます。

ただ、編集者やマーケッターは向き不向きがあるので、ハードワークが苦手な方はライターとして特化していった方が生きやすいかと思います。

2 COMMENTS

コロ助

こんにちは。
現在webライターで専業してますが、読んでいて共感するポイントばかりでした。

webライター、本当に将来性はないと思います。

大手クラウドソーシングの募集を見ても、ゴミのような案件か、弁護士や税理士などの専門性の高い案件の二極化が進んでいるのではと感じます。

今お世話になっているクライアントの仕事が切れたら、次を見つけるのは難しそうです^^;

自分もwebライターをやめようと考えています。
自分のブログに記事を書いたほうが、よっぽど財産になりますからね…。

お互い頑張りましょう!

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高屋 千尋

コロ助さん、こんにちは。
WEBライターは名称だけみるとカッコいいですけど、本当長く続けられないなと思いますよね・・。
グーグルアップデートによってどんどんアフィリエイト系の案件も減っているうえに、今は動画やSNSが集客のメインになってきているので、どんどん需要はなくなる一方でしょうね^^;
ちょっと小遣い稼ぎにはいいかも?とずるずると続けるよりは、スパッと見切りをつけるのも悪くない選択肢だと思います。

文章を書くスキルっていろんな場面で使えると思うので、別の仕事でうまく活用できるといいですね。
コロ助さんの今後に幸あれ!

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