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演奏時間10分未満!初心者にお勧めのヴァイオリン小曲 20選

10分未満で聴けるヴァイオリンの小曲

ヴァイオリンという楽器は好きでも、好きなヴァイオリン曲ってそういえばない。このような方は意外と多いです。

おそらくその理由は「曲が長い」「技巧的すぎる」ことにあると思います。

クラシックにおけるヴァイオリンの名曲は協奏曲が多く、どの曲も30分を超える大曲ばかり。時間に余裕がある方はじっくり聴くことができますが、大半の人は長くて馴染めないという感想を抱くと思います。

そこで今回は演奏時間10分未満で聴けるヴァイオリンの美しい小曲をまとめてみました!

今までクラシックヴァイオリンに興味を持てなかった人も、これらの曲なら楽しめるかもしれません。

取り上げる楽曲は随時更新中です!

J.S バッハ G線上のアリア

G線上のアリアは音楽の父と称されるバッハが作曲した誰もが知るヴァイオリンの名曲です。

宗教曲の作曲家であるバッハらしい優雅さと品格を兼ね備える厳かな楽曲で、卒業式や表彰式でもしばしば演奏されます。

この曲は最初からヴァイオリン独奏曲として作られたわけではなく、『管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068』の第2曲「アリア」を、ヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミがヴァイオリン用に編曲したことがキッカケで作り出されました。

原曲はニ長調ですが編曲版はハ長調に移調され、その結果G線上だけで演奏できるようになったことから「G線上のアリア」と呼ばれるようになったといわれています。

演奏時間は4分ほど。

ヘンデル ラルゴ

バッハとともにバロック時代において音楽の発展に貢献したヘンデル。

ヴァイオリンの有名曲としてはオペラ『セルセ』第1幕においてペルシャ王セルセが歌うアリア「オンブラ・マイ・フ」が最も知名度が高いです。

『セルセ』自体はオペラとして公演されることは殆どありませんが、「オンブラ・マイ・フ」に関しては旋律の美しさからヴァイオリンとピアノの室内楽曲として独立演奏されています。

ちなみに速度記号がラルゴであったことから「オンブラ・マイ・フ」ではなく「ラルゴ」と呼ばれることが多いです。

演奏時間は約3分。

エルガー 愛の挨拶

ヴァイオリンの小曲としては1位2位を争うほどの知名度を誇る愛の挨拶。

イギリスの作曲家エドワード・エルガーが妻キャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った曲で、タイトル通りの美しい旋律が魅力的な一曲です。

結婚式で演奏される定番曲としても有名で、ヴァイオリニストの重要なレパートリーとして数えられます。

演奏時間は3分程度。

クライスラー 愛の悲しみ

19世紀末に一世を風靡した世界的ヴァイオリニスト フリッツ・クライスラーの代表曲「愛の悲しみ」。

愛の喜び・愛の悲しみ・美しきロスマリンの3曲で構成される3つの古いウィーンの舞曲の一つで、 1905年に出版されました。

技巧よりもメロディーラインに趣を置いた楽曲で、憂いを帯びたロマンティックな旋律が魅力的なヴァイオリンの定番曲です。

なお、クライスラーは作曲家としては珍しく5分程度の小曲ばかりを作曲した人物であり、クラシック初心者でも聴きやすい曲が多数残されています。

演奏時間は4分程度です。

クライスラー 愛の喜び


愛の悲しみと対になって演奏会に取り上げられるクライスラーの定番曲。

晴れやかで明るい曲調となっており、親しみやすいメロディーが特徴です。

CMやテレビ番組でも耳にする機会が多く、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。

演奏時間は約4分です。

クライスラー 美しきロスマリン

愛の悲しみ・愛の喜びと共に3つの古いウィーンの舞曲の1つに数えられる美しきロスマリン。

こちらもクライスラーが残した小曲の中では人気があります。

ロスマリンとは「美しい花を咲かせる草」の名称で、音楽の本場ウィーンでは愛らしい女性の愛称に用いられています。

曲調はタイトル通りに明るく軽やかで、初心者でも演奏しやすい程よい程よい難易度です。

演奏時間は約2分。忙しい方でもさくっと聴けます。

ジュール・マスネ タイスの瞑想曲

「タイスの瞑想曲」は、19世紀後半にオペラ作曲家として人気を博したジュール・マスネの作品です。

オペラ『タイス』の第2幕の第1場と第2場の間で演奏される間奏曲として作曲され、その甘美なメロディーからヴァイオリン曲の定番曲として人気を博すようになります。

ちなみにオペラタイスは娼婦の「タイス」と修道士「アタナエル」が繰り広げる波乱万丈な恋愛モノで、タイスの瞑想曲はタイスが娼婦を辞めて信仰の道に進むために葛藤するシーンで流れる一曲です。

演奏時間は5〜6分ほど。

ベートーヴェン ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番ヘ長調

ヴァイオリンの名曲はロマン派以降に集中していますが、実はベートーヴェンもヴァイオリンの小曲を作曲しています。

ロマンスは「自由な形式の甘美で抒情的な曲」を意味し、ベートーヴェンはヴァイオリンとオーケストラのためのロマンスを2曲書きました。

第1番ト長調と第2番ヘ長調が存在しますが、旋律的な美しさを持つ2番の方が人気で、今でも様々な編成で演奏されています。

ちなみに1番は1804年作曲で、2番は1798年作曲。実は2番の方が先に作曲された曲です。

演奏時間は8〜9分ほど。

シューマン 3つのロマンス 第2番

クラシック音楽家において最もドラマティックな人生を歩んだといっても過言ではないシューマン。

3つのロマンス 第2番は29歳のシューマンがウィーンに滞在していた際に作られた曲で、その名の通りロマンティックで幻想的な音楽に仕上がっています。

ピアノソロやフルートとピアノといった編成でも演奏されますが、この曲の奥深さをより引き出せるのはヴァイオリンだと思います。

演奏時間は約4分です。

パッヘルベル カノン

バロック時代のドイツの作曲家「ヨハン・パッヘルベル」によって書かれたカノン。

通常カノンは複数の声部が同じ旋律を異なる時点から演奏する形式のことを指しますが、パッヘルベルのカノンは3つの声部が全く同じ旋律を追唱するわかりやすい楽曲となっています。

卒業式や結婚披露宴のBGMとして聞く機会が多く、優しく透明感のあるメロディーから世代を問わず愛される名曲中の名曲です。

ピアノソロ、チェロとピアノ、ヴァイオリンとピアノなど様々な編成で演奏され、ヴァイオリニストのレパートリーとしても人気があります。

演奏時間は奏者によってまちまちですが、概ね5分程度で演奏されることがケースが多いです。

メンデルスゾーン 歌の翼に

「歌の翼に」はハインリヒ・ハイネが1827年に発表した『歌の本』にある詩を元に、メンデルスゾーンによって作曲された歌曲『6つの歌』に含まれる1曲。

作品34の2曲目に該当し、世界的に有名な曲です。

メンデルスゾーンの人柄が反映された優雅な曲調となっており、オリジナルは歌曲ですが、ヴァイオリン独奏やフルート独奏、ピアノソロといったあらゆる編成で演奏されます。

約3分という短い演奏時間に加え、技巧的すぎないことも人気の秘訣です。

チャイコフスキー メロディ

優しい旋律が印象的なメロディはチャイコフスキーが1878年の3月から5月にかけて作曲した『なつかしい土地の思い出』の3曲目です。

1.瞑想曲 2.スケルツォと共に「ヴァイオリンとピアノのための小品集」として作曲され、チャイコフスキーらしい甘いメロディーに溢れています。

3曲通して演奏されることも単独で演奏されることも多く、特に女性奏者のレパートリーとして人気です。

演奏時間は約4分。通しで演奏すると17分程になります。

フォーレ 夢のあとに

小規模編成の楽曲を好み、室内楽曲において数々の名作を残したフォーレ。ロマン派と印象派の橋渡し役となったフォーレの楽曲はどれも繊細な美しさを持ち合わせます。

ヴァイオリン曲として最も有名なのは「夢のあとに」。

元々は歌曲ですが、フルートやヴァイオリン独奏曲としての人気が高く、コンサートで演奏される機会も多いです。

演奏時間は約3分ほどで、誰でも聴きやすい美しいメロディーが人々を魅了します。

フォーレ シチリアーノ

シチリアーノはバロック時代に流行した舞踊の一つですが、フォーレが1898年にチェロとピアノの室内楽曲としてこの楽曲を作り上げたことにより、広くその名が知れ渡りました。

6/8拍子の付点リズムが特徴的であり、哀愁を帯びたメロディーラインの美しさからヴァイオリン編曲版や管弦楽版もよく演奏されます。

CMやテレビ番組で使われることも多く、TVアニメ「氷菓」で劇中BGMに採用されたことをキッカケに知名度が上がりました。

演奏時間は約4分。ヴァイオリン編曲のみならず、フルート編曲も人気です。

パラディス シチリアーノ

マリア・テレジア・フォン・パラディスは1759年に生まれ、古典派時代に活躍した女性作曲家です。

幼い頃に失明をした盲目の人物でしたが、アントニオ・サリエリ等の指導を受け、ピアニストとしても活躍しました。

彼女の唯一の代表曲となったシチリアーノは知名度こそありませんが、知る人ぞ知る美しき名曲として高い評価を受けています。

現在も女流ヴァイオリニストのレパートリーとして重要視されており、3分〜4分という短い演奏時間からアンコール用の曲として演奏されることも多いです。

ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女

印象派の作曲家として、フランス音楽の発展に貢献したドビュッシー。月の光・夢といったピアノ曲のイメージが強いですが、亜麻色の髪の乙女はヴァイオリン編曲されたものが演奏される機会が多いです。

繊細なメロディーラインと艶やかなヴァイオリンの音色は非常に相性がよく、アンコール曲としてもしばしば使われます。

演奏時間は約3分です。

ファリャ スペイン舞曲 第1番

マヌエル・デ・ファリャはスペイン近代音楽を代表する作曲家であり、オペラや管弦楽曲を中心に幅広い作曲活動を行った人物です。

スペイン舞曲は1913年に初演されたオペラ「はかなき人生」に含まれる楽曲をクライスラーがヴァイオリンとピアノ用に編曲した情熱的な一曲。

フラメンコの魅力がたっぷり詰まったファリャの代表曲です。

演奏時間は約3〜4分。パワフルな音を出すヴァイオリンに適した楽曲だと思います。

モンティ チャルダッシュ

ヴァイオリンをかじったことがある人なら一度は聴いたことがあるであろう名曲中の名曲。

イタリアの作曲家ヴィットーリオ・モンティによって書かれ、軽快で華やかな旋律から大きな人気を博しました。

チャルダッシュは「酒場風」という意味のハンガリーの音楽で、民族的かつ軽やかなニュアンスを含みます。

V.モンティ以外のチャルダッシュも多数存在しますが、ヴァイオリンにおけるチャルダッシュはこの曲を指すことが多いです。

演奏時間は4分〜5分程度。

サラサーテ ツィゴイネルワイゼン

ツィゴイネルワイゼンはスペイン・パンプローナ出身のヴァイオリニスト「サラサーテ」が作曲した民族的要素を強く盛り込んだ一曲。

題名はジプシーの民謡という意味を持ち、派手さと哀感さを兼ね備えた技巧的なプロ向けの楽曲として知られます。

CMやアニメ、フィギュアスケートのプログラム曲としても使用されることがあり、曲名に馴染みはなくても知名度は高めです。

管弦楽曲としても演奏されますが、ヴァイオリンとピアノで演奏される機会が多く、3部形式で曲が進みます。

Moderato – Lento ハ短調、4分の4拍子

Un poco piu lento ハ短調、4分の2拍子

Allegro molto vivace イ短調、4分の2拍子

演奏時間は約8分。今回紹介した曲の中では曲芸的な印象が強い曲かもしれません。

サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ

後期ロマン派を代表するフランスの作曲家サン=サーンス。前衛的な音楽が流行するフランスにおいて、古典的な理論を重んじた硬派な作曲家です。

当時絶大な人気を誇ったヴァイオリニスト サラサーテのために書かれた曲で、ヴァイオリンとピアノの協奏的に演奏が進みます。

技巧的な一曲ですがメロディーラインが非常にスタイリッシュ。映画にもなったアニメ「四月は君の嘘」においても大々的に扱われ、知名度が一気に上がりました。

演奏時間は約9分です。

最後に

20分も30分も同じ曲を聴いてられない。

クラシックは退屈。

メロディアスな曲が聴きたい。

今回紹介した20曲は上記のような悩みをもつヴァイオリン好きにオススメしたい名曲ばかりです。

演奏時間が10分未満であることから気軽に聴きやすく、どの曲も旋律の美しさには定評があります。

曲の長さからヴィオリン曲を聴くのを敬遠されていた方も、この機会に楽しんでみてはいかがでしょうか?

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