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コンサーティーナってどんな楽器?

コンサーティーナ

コンサーティーナは正六角形や正八角形の形をした「可愛らしい小型楽器」です。

アコーディオン族の楽器であるため、蛇腹を押したり引いたりすることによって音を発生させます。

今回はアイリッシュ音楽でよく使われるコンサーティーナについてご紹介します。

この楽器は手ごろに楽しめる楽器をお探しの方にオススメです!

コンサーティーナについて

コンサーティーナは蛇腹操作による気流でフリーリードを鳴らす蛇腹楽器の一種です。コンサーチナ、コンツェルティーナといった呼び方も存在しますが、最も有名な呼び方はコンサーティーナです。

コンサーティーナ

コンサーティーナはアコーディオンの小型版です。

ボディが小さいため鍵盤は取り付けられていませんが、ボタン操作によるメロディーや和音伴奏も可能であり、表現力に優れます。

また、軽量であるため小柄な女性にも弾きやすいことも特徴です。一般的なコンサーティーナであれば1kgから2kgほどしか重量が無いため、どなたでも弾きやすい楽器だといえます。

コンサーティーナ

構造的な特徴としては2つの木製の箱の間に蛇腹(ベロー)が備えられていること。
左右の手で楽器をはさむようにして持ち、蛇腹を押したり引いたりすると音が出ます。

※正確には蛇腹の中の空気に圧力をかけることで、内部にある金属製のフリーリードが振動して音を発します。

コンサーティーナは左右対称

アコーディオンは右手部分が鍵盤、左手部分がボタン式となった左右非相称の形状をしています。

対してコンサーティーナは左右相称です。

左右の箱はほぼ同一の形状と機能をもち、右手と左手の動きも殆ど同じになります。

また、弾き方に関してもアコーディオンとは異なり、奏者の体に楽器を密着させずに弾くことが特徴です。

立って演奏する場合と座って演奏する場合がありますが、アイリッシュ音楽を演奏する場合は座って弾くのが通例です。

コンサーティーナの歴史

コンサーティーナは19世紀のイギリスにて発明された楽器であり、イギリスの物理学者・チャールズ・ホイートストンによって最初のコンサーティーナ(イングリッシュ・コンサーティーナ)が作られました。

その後は改良が重ねられ、「ジャーマン・コンサーティーナ」というドイツ式の楽器を経て、現在の主流「アングロ・コンサーティーナ」が誕生しています。

コンサーティーナ

なお、コンサーティーナという呼び方に関してはイギリスの楽器商が演奏会という意味を持つ「コンサート」と女性形の指小辞である「-ina」を組み合わせた造語だとされています。

20世紀以降はマイナー楽器に

コンサーティーナは小型でありながらも伴奏が可能であることから使い勝手がよく、行商人から貴族、司祭といった幅広い身分の人に愛されるようになりました。

特に民族音楽の分野において広く使われるようになり、イングランドのダンス音楽、そしてアイルランド音楽において親しまれ続けました。

コンサーティーナ

ただ、20世紀以降は電子楽器を含む楽器の進歩により目立たない存在となり、徐々にマイナーな楽器になります。

また、日本においてはアコーディオンが蛇腹楽器として普及してしまったため、メジャーな存在になることはありませんでした。

コンサーティーナの種類

コンサーティーナは形こそ発明当時から変わっていませんが、機能性に関しては進化を遂げています。

イングリッシュ・コンサーティーナ

一番最初に発明されたコンサーティーナの元祖がこの楽器です。半音の表現を可能とした「クロマティック式」と呼ばれる方式が採用されており、どんなキーにも対応することができます。

コンサーティーナ

見た目の特徴は左右の板面に親指をくぐらせるためのサム・ストラップと呼ばれるベルトが付いているということ。そして、小指を置くための金具もついていることです。

48ボタン、56ボタンなど様々なサイズがありますが、音域と扱いやすさのバランスが取れた48ボタンが主流となっています。

アレグロ・コンサーティーナ

イングリッシュ・コンサーティーナを改良して作られたアレグロ・コンサーティーナは押し引き異音式を採用した楽器です。

アレグロ コンサーティーナ

押し引き異音式:同じボタンを押しても、蛇腹を押す時と引く時で違う音が出るシステム。出せる音が少なくなるが、独特な表現が可能となる

押し引き異音式は半音が出せないシステムであるため、様々なキーのタイプが存在します。

ただ、三列ボタンタイプであれば殆どの半音を奏でることが出来る為、演奏上不便に感じることは少ないです。

デュエット・コンサーティーナ

デュエットコンサーティーナは右手と左手でデュエットを奏でやすくしたコンサーティーナの改良型です。メロディーを弾きやすいボタン配列となっていますが、まだまだ普及している楽器とはいえません。

デュエット コンサーティナ

アイリッシュ音楽とコンサーティーナ

日本でコンサーティーナを演奏する機会はアイリッシュ音楽に集中しており、奏者はケルト系音楽のプレーヤーが大半を占めます。

また、アイリッシュ音楽で使われるコンサーティーナはアレグロ・コンサーティーナが基本です。

その理由は以下の通り。

押し引き異音式の方が速い演奏に適している。

押し引き異音式の方が細かな表現力に優れる。

アイリッシュ音楽は速いテンポで弾かれるため、小回りの利く「30ボタン」が好まれます。

加えてDやG調の楽曲が多いことから「C/G調の楽器」が主に使用されます。

「G/D調」のコンサーティーナも存在しますが、市民権を得ているのは一般的に普及している「C/G調」の方です。

バンドネオンについて

コンサーティーナにはバンドネオンという派生楽器が存在します。

バンドネオンはドイツの発明家「ハインリヒ・バンド」によって開発された楽器であり、パイプオルガンの代わりとして作られました。

バンドネオン

ぱっと見は現在のコンサーティーナにそっくりですが、大きさや重さが2倍以上もあります。

音量を出しやすいという特徴も兼ね備えており、意外とパワフルな楽器です。

ちなみにアイリッシュ音楽でよく使われるコンサーティーナに対し、バンドネオンは南米の音楽タンゴにてよく演奏されます。

もともとはドイツの楽器でしたが、1890年頃にアルゼンチンに持ち込まれ、タンゴの伴奏として発展したそうです。

コンサーティーナの音色を聴いてみましょう!

最後に動画を参考にコンサーティーナの音を確認してみましょう。

民族音楽に興味のある方ならば、きっと好きになる音だと思います。

コンサーティーナ奏者の加藤徹さんによる演奏です。ゼルダの伝説ブレスオブワイルドにてカッシーワが演奏していた楽器は実はコンサーティーナだったりします。

ハウルの動く城から「人生のメリーゴーランド」。コンサーティーナは少し憂いを帯びた音色が鳴りますので、この曲によく合います。

最後に

コンサーティーナはアコーディオン族の楽器です。

可愛らしく軽いボディを持つことから、老若男女誰にでも愛される楽器だといえます。

また、その見た目からは想像もつかないほどの表現力を持っており、意外と侮れない楽器でもあります。

数万円から購入できる楽器もあるため、アイリッシュ音楽に興味がある方、気楽に楽器を始めたい方は是非一度お手に取ってみてください。

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