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マンドリンについて最低限知っておきたいこと

マンドリン 楽器

マンドリンは決してメジャーとはいえませんが、かといってマイナーともいえない微妙な立ち位置にいる楽器です。

古楽器として知られていますが、ポップス音楽にも良く使われており、様々なシーンで活躍します。

今回はマンドリンがどんな楽器なのかを簡単に説明していきたいと思いますので、楽器に興味のある方は是非ご一読ください。

可愛らしい外観からか女性が演奏しているのをよく目にします。

マンドリンの歴史と特徴

マンドリンは現在のギターとヴァイオリンの中間的な性質をもつユニークな楽器です。

イチジクの縦割りに例えられる「ナポリ型マンドリン」と派生型の「フラットマンドリン」が現代ではよく使われ、クラシックではナポリ型マンドリン、カントリーやブルーグラスといったポップス音楽ではフラットマンドリンが使われることが多いです。

マンドリン 種類

両タイプのマンドリンは形こそ大幅に異なりますが、楽器の性質や調弦は同一であり、主に下記のような特徴があります。

弦にはスチール弦が張られる(8弦4コース)

ヴァイオリンと同じ調弦【G-D-A-E

ギターと同じ撥弦楽器(持続音が出せない)

調弦はヴァイオリンと同じですが、弓を使わずにピックで弾くのはギターと同じです。

楽器の構造的に持続音が出せないため、単一の高さの音を連続して小刻みに演奏する技法「トレモロ」を使うことで音を持続させて演奏されます。

また、弦を2本1セットで張るため、G-D-A-Eと調弦しますが、各調弦には2本づつ計8本の弦が張られます。

調弦された2本の弦をまとめて「コース」と呼ぶので、コチラも覚えておきましょう。

ナポリ型マンドリンの歴史

一般的なマンドリンとして知られるナポリ型マンドリンの歴史は古く、17世紀中頃に誕生したといわれています。

起源はリュートから派生した楽器「マンドーラ」であり、初期では今よりも2コース多い6コース・ガット弦のバロックマンドリンが使われていました。

その後19世紀に弦楽器製作の巨匠パクスワーレ・ヴィナッチャがマンドリンの改良を行い、現在の4コースのナポリ型マンドリンが登場。以後現代にいたるまで、このナポリ型がクラシック分野での主流として扱われています。

ちなみに、なぜナポリ型と呼ばれるのかについてですが、それは単純にヴィナッチャがイタリア・ナポリの職人だったからです。

マンドリン 楽器

尚、マンドリンはヨーロッパ全土で流行した楽器というわけではなく、主にイタリアの貴族や富裕層の間で流行した楽器です。

バリエーションが多く存在する楽器ですが、取り合えずはイタリア起源の古楽器だと覚えておくと良いでしょう。

フラットマンドリンの歴史と種類

フラットマンドリンは19世紀にアメリカで普及したマンドリンの派生型です。イタリアのクラシックマンドリンとは異なり、背面がヴァイオリンのアーチのように「平たく、やや膨らみをもつ」形状となっています。

フラットマンドリン

フラットマンドリンには2種類のタイプが存在します。

1つはヴァイオリンの渦巻きのような装飾が取り付けられたFタイプ。もう一つは洋ナシ型のAタイプ。

どちらも基本的には同じ楽器ですが、Fタイプの方が煌びやか、Aタイプはまろやかな音がする傾向があります。

また、調弦がヴァイオリンと一緒であることからフィドル奏者(ヴァイオリン奏者)でマンドリンが弾けるという人は多いです。

特にFタイプのフラットマンドリンはヴァイオリンと見た目が似ているため、同奏者に人気があります。

フラットマンドリン Fタイプ

マンドリンの種類

一言でマンドリンといっても、実はマンドリンには様々な派生楽器があります。

主に派生楽器はクラシック分野で使われ、先ほど紹介したナポリ型とは異なる音域をもつマンドリンが存在します。

バンドリン

マンドリンは知っているけど、バンドリンは知らないという方は多いです。

バンドリンはイタリアではなくスペイン・ポルトガルから生まれたマンドリンであり、背面がフラットになっています。

主に南米で使われており、南米におけるマンドリンは殆どコチラを指します。

ちなみにリュートではなくヴィエラと呼ばれるギターが起源となっていることが特徴です。音域や奏法は同一ですので、単に見た目が異なります。

マンドラ

マンドラはマンドリンの仲間であり、マンドリンよりも一回り大きい楽器です。ヴァイオリン属で表すとヴィオラに当たり、マンドリンよりも低い音がなります。

マンドラ・テノーレとやや小さいマンドラ・コントラルトが存在し、それぞれ以下のような調弦を持ちます。

マンドラ・テノーレ:マンドリンの1オクターブ下 調弦 G-D-A-E

 

マンドラ・コントラルト:マンドリンの5度下 C-G-D-A

マンドリンチェロ

マンドラよりもさらに一回り大きい、低音用マンドリン。C-G-D-Aの調弦を持ち、主にマンドリンオーケストラにて活躍します。

ラウンドタイプやフラットタイプといった様々なバリエーションがあるのも魅力です。

マンドローネ

マンドローネはマンドリンチェロよりも更に低い音が出る楽器。主要弦楽器としてはコントラバスの音域に当たりますが、音が低すぎるために現代では使われること自体稀です。

そもそも日本のマンドリンオーケストラではコントラバスが最低音部を担うため、「マンドローネとは・・」という悲しき楽器となっているのが現状です。

マンドリンの音を実際に聴いてみましょう

様々な種類が存在するマンドリンですが、現代で主に扱われるのはクラシックで演奏される「ナポリ型マンドリン」とポップス音楽で演奏されるフラットマンドリンです。

実際に音を聴いてみると、この2種類の違いが明確にわかります。

ナポリ型マンドリン

後半になるにつれ、トレモロ奏法の良さを感じ取ることができる素敵な演奏です。

マンドリンならではの味を楽しむことができます。

フラットマンドリン

英語のレッスン動画ですが、アイリッシュ音楽をフラットマンドリンを弾いています。ナポリ型マンドリンとの違いがわかりやすいので、飛ばしながらでも良いので見てみてください。

最後に

マンドリンはトレモロを駆使して演奏される特殊な楽器です。

現代的な楽器では表現できない古き良きサウンド感があり、意外と人気があります。

フラットマンドリンに関してはブルーグラス・カントリーのみならずアイリッシュといったケルト音楽にも使われるので、興味のある方は一度お手に取ってみてはいかがでしょうか?

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