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交響曲の大御所 マーラーの生涯と代表曲

マーラー クラシック作曲家

グスタフ・マーラーは後期ロマン派の時代にウィーンで活躍した作曲家です。有名曲の殆どが交響曲であることから、交響曲の大御所として今尚崇め続けられています。

また、マーラーはトップ指揮者としても活躍した人物であり、当時の音楽において大きな影響力を持っていたといえます。

今回は現代においても玄人を唸らせるマーラーの生涯に関するお話です。

「名前は知ってるけど、どんな人かは知らない」という方は、この機会にマーラーについて勉強してみましょう!

長い。暗い。難しい。と言われるマーラー。どんな生涯を送ったのでしょう?

最悪な家庭環境とエリート音楽人生

マーラーは1860年7月7日に現チェコのカリシュチェに生まれ、酒造業の行商人である父と病弱な母によって育てられました。

夫妻の間には14人の子供が産まれており、マーラーはその第2子として育てられましたが、そのうち7名は幼少時に病気で死亡しており、過酷な幼少期を過ごしたようです。

マーラーの父は暴力的な人間であり、家庭は常に暗い雰囲気に包まれていたそうです。平和で温かい家庭とは真逆な地獄のような家庭で育ったため、マーラーの音楽性はどこか憂いを帯びています。

音楽家としては4歳からアコーディオンやピアノに親しみ、10歳にしてイーグラウ市立劇場での音楽会に出演。

15歳でウィーン楽友協会音楽院に入学し、演奏解釈賞・作曲賞を受賞するなど輝かしい成績を残して卒業します。その後23歳にしてカッセル王立劇場の楽長に就任。プラハ ドイツ劇場の楽長、ライプツィヒ歌劇場の楽長を経由し、マーラーは28歳でブダペスト王立歌劇場の芸術監督にまで上り詰めました。

家庭こそ父の暴力・家族の死と隣り合わせの過酷な環境でしたが、音楽家としてのキャリアは順風満帆に歩んだ作曲家といえるでしょう。

交響曲のスペシャリストとして

ブダペスト王立歌劇場の芸術監督となった28歳の時には代表作である『交響曲第1番ニ長調』の第1稿が完成。

以降マーラーは精力的に交響曲を創り上げていきます。

34歳『交響曲第2番ハ短調』
36歳『交響曲第3番ニ短調』
38歳『交響曲第4番ト長調』
41歳『交響曲第5番嬰ハ短調』

この間に就いた役職は「ハンブルク歌劇場第一楽長」「ウィーン宮廷歌劇場第一楽長」など。
42歳となった1903年には、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世から第三等鉄十字勲章を授与され、翌年には「創造的音楽家協会」の名誉会長に就任。

まさに音楽家としてはエリート街道を歩み続けました。

指揮者としての優れた技量

マーラーは作曲家として高い評価を得た人物ですが、指揮者としても類を見ない才能を発揮しました。

彼の音楽性を象徴からもにじみ出ている「完全主義」。そして激しい身振りと小節線に囚われない指揮法。

マーラーは指揮者として多くの改革を実行し、この時代のトップ指揮者と呼ばれるほどの存在にまで上り詰めました。

指揮者

マーラーの音楽について

マーラーは指揮者・作曲家として活躍した人物ですが、特に趣を置いていたのが生涯に渡って作られた「交響曲」の作曲です。

オーケストラ 弦楽器

マーラーの交響曲の特徴はとにかく規模が大きく、長いこと。

10番まである交響曲の中で最も短いのは4番の約55分、一番長い3番は90分にも及びます。また、「諸主題というものは、全く異なる方向から出現しなければならない。」といった持論から、楽曲を複雑にする傾向もありました。

また、マーラー音楽性は子供の頃の地獄のような家庭環境の影響からか、「不安・苦悩」といったニュアンスが強く、一言で言うと暗いです。

長く、難解で暗い大規模な交響曲

簡潔に言うとこれがマーラーの個性なのですが、クセが強いため、好きな人は好きですが、嫌いにな人は嫌いです。

晩年のマーラーについて

交響曲の大作曲家として名声を得たマーラーですが、47歳の時に心臓病と診断され、以降体調を崩すことが多くなります。

幼少期のトラウマによる強迫症状と神経症状も強くなり、この時期のマーラーは満身創痍の状態が続いたようです。

とはいえ、作曲のペースは決して落ちることはなく、ヨーロッパとニューヨークを行き来する生活を続けながら『交響曲第8番変ホ長調』『交響曲第9番ニ長調』を作曲。

ニューヨーク・フィルハーモニックの指揮者に就任するなど、幅広い活躍を見せました。

 

しかし、1911年2月に感染性心内膜炎と診断され、同年5月18日に敗血症によって死去。50歳という若さでマーラーはその生涯を閉じました。

マーラーの代表曲

不安、愛、苦悩、恐れ、混沌といった感情が込められたマーラーの作品。哲学的にも思える交響曲の数々はコアなファンの心をつかんで離しません。

マーラー 交響曲第5番


交響曲第5番嬰ハ短調は、マーラーが1902年に書き上げた5番目の交響曲です。マーラーの交響曲としてはクセが少なく聴きやすいことから、現代において最も人気の高い曲であるといえます。

マーラー 交響曲第9番


マーラーは第10番の作曲中にこの世を去ったため、この9番が完成された最後の交響曲となりました。全曲を通して「別れ」や「死」がテーマとなっており、マーラーファンからは第9番ことが最高傑作とも言われています。

マーラーの個性が強く発揮されているため、好き嫌いが色濃く分かれます。

マーラー 交響曲第1番


演奏時間55分という演奏時間が短いマーラー最初の交響曲。後期のマーラーによく見受けられる「声楽」がこの曲にはないため、現代においてもよく演奏されます。
マーラーの交響曲としては親しみやすさがあり、人気があります。

最後に

ブルックナーやシェーンベルクといった作曲家とも交流があったマーラー。

どの曲も大規模かつ演奏時間が長いため、余程のクラシックファンでなければ最後まで聴くことも少ないと思います。

まさに上級者向けの作曲家といえますが、好き嫌い関係なく一度は通して聴いてみるのも悪くないでしょう。

例え苦手だとしても、具体的にどんな部分が苦手なのかを知ることも重要だと思うので。

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