高木ブーさんが愛用していたことで、有名なウクレレ。
いい意味で力の抜けた音色をしていることもあり、ハワイの楽器でありながらも日本において非常に高い人気を誇ります。
ただ、その脱力サウンドから、ウクレレは楽器の中でもやや下に見られやすく、そもそもどんな楽器か知らない人も多いです。
そこで今回はウクレレについて最低限知っておきたいことを解説致します。
楽器好きな方はもちろん、普段楽器に触れない方も是非ご一読ください!
ウクレレってどんな楽器?
日本においてやたら人気のあるウクレレですが、もともとはハワイの民族楽器です。
起源はブラギーニャというポルトガルの楽器にあり、移民としてハワイにやってきたポルトガル系の人々によってハワイ独自の発展を遂げたといわれています。
民族音楽といえば知る人ぞ知る楽器という位置づけになりがちですが、ウクレレに関しては、ギターによく似た楽器であることに加え、メディアで取り扱われることが多い事もあり、民族楽器でありながらも高い知名度を誇ります。
安い、手ごろ、チープ。
ウクレレにこのようなイメージを持つ方は少なくありませんが、ウクレレはシンプルな楽器でありながらも豊かな表現力を持つ楽器であり、あらゆる音楽において応用の利く万能楽器です。
練習し続ければテクニカルな曲も演奏できるようになります。
ちなみにウクレレという言葉はハワイ語で「飛び跳ねる」という意味を持ち、奏者の指が目まぐるしく動くさまが由来になったといわれています。
シンプルな楽器ではありますが、極めればかなりの表現力を持つ楽器です。
※上手くなればこんなサウンドも出せるようになるかも!
ウクレレの素材と人気の秘訣
ウクレレ本体の素材はコアやマホガニー、メイプルやスプルースといった木材が使われており、指板にはギターと同じくフレットが備えられています。
弦にはスチール弦より柔らかいナイロン弦が張られ、音色の優しさもさることながら、指にも優しい楽器であることも特徴です。
また、なによりも小型で可愛い風貌をしているため、ファッション的にウクレレを楽しむ女性も少なくありません。
価格もリーブナブルなので、老若男女誰からも愛されています。
ウクレレはハワイ音楽で使われる楽器ですが、あらゆる和音を鳴らすことができるため、ソロから伴奏まで器用にこなすことが可能です。
ゆるっとした音色を持ちますが、世に出回る大半の曲をゆるっとサウンドで弾けるのは意外と楽しいと思います。
有名アーティストが気分転換用にウクレレを持っているという話をよく聞きますし、実際に楽器奏者のサブ楽器としても人気です。
ウクレレの種類と調弦
ウクレレは一種類しかないと思われがちですが、実はウクレレはソプラノ(スタンダード)、コンサート(アルト)、テナー、バリトンの4種類が存在します。
バンジョーウクレレやカヴァキーニョ(ブラジル)、タヒチアン・ウクレレ、ディプレ(南米)といった派生楽器も存在しますが、一般的に使われるのはソプラノ〜バリトンの4種類です。
尚、ヴァイオリン属のチューニングとは異なり、ウクレレはソプラノ、コンサート、テナーの3種類に関しては同じ調弦が施されます。
具体的な調弦は下記の通りです。
低音 G-C-E-A 高音
注意点としては、他の弦楽器とは違ってウクレレはG弦を1オクターブ高く調弦すること。
つまり最低音が鳴る弦なのに、左から2本目、3本目の弦よりも高い音が鳴ります。
このような調弦をする理由としては、4本の弦の両サイドを高音にすることで、ストロークを鳴らしたときに「明るく軽やかな音」を鳴らせたいからです。
ハワイ音楽は明るく楽しい音楽が基本なので、このサウンド感が音楽性と上手くマッチしたのでしょう。
ちなみにソロ演奏時はGを1オクターブ下げて音域を広げるのが一般的です。
尚、バリトンウクレレに関しては主に「D-G-B-E」にチューニングされますが、奏者によって調弦は様々です。
ウクレレの演奏を聴いてみましょう!
単純に見えて単純ではないウクレレ。どの楽器にもいえることですが、突き詰めると人を感動させる素晴らしい音楽を奏でることができます。
ウクレレがどんな楽器なのか何となくわかったところで、実際に演奏を聴いてみましょう!
最後に
手軽に始められる上に可愛らしいサイズ感であることから老若男女問わず人気のあるウクレレ。
一般的に普及しているのはソプラノですが、コンサート・テナーウクレレも奏者人口が多く、現在もたくさんの人が演奏しています。
楽器に興味があるけど、難しい楽器を始めるのはチョット、、。
ウクレレはそんな風に思っている人にこそ始めて欲しい楽器です。