Atelier Eren はWEBの仕事をしながらヴァイオリンを作っている「少し変わった人」の製作日記です

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Atelier Eren/アトリエ・エレン ヴァイオリン製作とファンタジーを綴る日記

【ヴァイオリン製作】難関!パーフリングの溝を彫る

ヴァイオリンの縁にはパーフリングと呼ばれる黒い線上の装飾があります。このパーフリングはただの装飾の為だけのものではなく、割れの進行を防ぐ目的で施される”機能的なパーツ”ということも特徴です。

そこで今回から「2回」に分けて、パーフリングを作り上げていく工程に入ります。パーフリングは線を描くのではなく、バイオリンの縁に本体の木とは別の材料を埋め込むことで作られるパーツ。そのため、溝を掘る・木材を曲げるといった細かな作業が必要になるのです。

パーフリングを掘る部分を作る

パーフリングを施す場所はヴァイオリンの縁から4mmの場所。なので、まずはパーフリングを施す為に縁から7mmほど「全て平ら」にしていきます。

ヴァイオリン製作 パーフリング

この線までの部分が約7mmなので、この部分をヤスリで平らにします。この工程でとにかく注意しなければいけないのは「削りすぎ」てしまうこと。もう縁は完成サイズの約4mmに調整してしまっているため、仮にヤスリで間違ってこれを削ってしまったら、取り返しがつかなくなります。

そのため、とにかく慎重に削りましょう。

ヴァイオリン パーフリング

ちなみにボタン周辺(アッパーバウツ)は10mmほど削っておきます。じゃないとパーフリングが入りません。

ヤスリでごしごし!

ヴァイオリン製作 パーフリング

ヤスリを平らに構えて、ゴシゴシ擦ります。とにかく、平らにです。ただ、必要以上に削ってしまいそうなら、その前に削るのをやめましょう。できる限りでいいので平らに!これ大切。

ヴァイオリン製作 パーフリング

カーブ部分もラインに沿って平らにゴシゴシ!とにかく平らにゴシゴシ!

ヴァイオリン製作 パーフリング

ヤスリでは削りにくいCバウツ部分はノミで慎重に削っていきます。ヤスリに比べて、ノミは削れてしまいやすいので、ヤスリ以上に慎重に削りましょう。

ちなみにCバウツの先端はパーフリング部分よりも若干厚みを残した状態にしておきます。

裏板一周パーフリングエリアを削りました!

ヴァイオリン製作 パーフリング

だんだんヴァイオリンっぽくなってきました。次はこの削った部分にパーフリングの線を加えます。

パーフリングを入れるための線を入れる

パーフリングを入れるためには溝が必要なのですが、その溝を彫るためには彫る位置を決めなくてはなりません。そこで、「パーフリングカッター」という道具を使って、まずは線を入れていきます。

ヴァイオリン製作 パーフリング
パーフリングのラインをつけるのに使用するがこの「パーフリングカッター」です。パーフリングカッターには側面に沿わせて進めるための「楕円形の棒」とラインをつける為の2重の刃がついています。

パーフリングカッターの使い方は簡単。パーフリングカッターの棒部分を側面に合わせ、ケヤキで線を入れる時と同じ要領で1周線を入れていきます。力を抜いて線を入れれば薄く線が引かれますし、力を入れればクッキリと線が刻まれます。今回はある程度クッキリと線を入れても構いません。

ヴァイオリン製作 パーフリング

1周ラインが入りましたら、次は平行に引かれた2本線をナイフでなぞって”線を深く”していきます。

パーフリングを入れるための溝を掘る

ヴァイオリン製作 パーフリング

ナイフで両サイド2本の線を深く入れたら、ノミで溝を彫っていきます。

ヴァイオリン製作 パーフリング

線をナイフでなぞる→ノミで彫るを1周繰り返します。彫る順番はアッパーバウツ・ロウアーバウツを彫ってから、Cバウツ部分を彫るのがオススメです。

ヴァイオリン製作 パーフリング

パーフリングを入れるための溝は割と深いです。縁の厚さは4mmほどなのに対し2mmほど彫ります。

ヴァイオリン製作 パーフリング

上の写真のように、彫りながらパーフリングの端材を使って深さを確認していきます。理想は全て綺麗にパーフリングが埋まって収まることですが、若干はみ出しても削ればいいので、まぁOKです。

ヴァイオリン製作 パーフリング

ひたすら、線をなぞる&彫る→パーフリング端材を入れて確認を繰り返します。注意したいのはナイフで線をなぞる時の角度です。ナイフを線に対して斜めに入れてしまうと、どんどん溝が広くなってしまったり、溝が斜めになってしまいます。

とにかく真っ直ぐに線を深く入れ、溝が広がらないように彫っていくことを心がけなくてはなりません!

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