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フルートについて最低限知っておきたいこと

フルート DTM

華やかであり優雅。フルートは木管楽器において、まさに「花形」と呼べる楽器です。

ソロ演奏、ピアノやハープとのデュオは勿論のこと、オーケストラや室内楽曲においても抜群の存在感を発揮します。

今回は万能楽器であるフルートに関する基礎的な知識について勉強してみましょう!

フルートの優しく美しい旋律は誰からでも好かれますよね〜

1.フルートってどんな楽器?

フルートは木管楽器の基本セット「フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット」のうちの一つで、最も高音域を出す楽器です。

木管楽器の括りではありますが「金属」で作られており、楽器を横に持ち息を吹き込むことで音を出します。

他の木管楽器とは構え方が異なることから独特な雰囲気があり、高貴な印象を与えることも魅力の一つです。

また、どの木管楽器にもいいえることですが、息を吹き込むのに肺活量が必要であり、腹筋を鍛えておかないと満足に吹くことができません。

吹奏楽部が運動部顔負けの練習をしているは、楽器の性質的にフィジカルの向上が必要不可欠だからです。

 

フルート

音自体はキーを押しながら息を吹き込むことで鳴りますが、同じ指使いでありながらも息の強さで音程を変えたり、キーのアクションによっては吹きづらいフレーズがあったりと意外と複雑です。

尚、フルートには構造上どうしても出しにくい音があったり、メカニズム的にそもそも不可能な動きもあります。これに関しては後述しますので、ご覧ください。

2.フルートっていつから存在するの?

「フルート=横向きに構える笛」と広義にとらえた場合、紀元前から存在するといわれています。

ただ、実用的なフルートが最初に登場したのは18世紀半ば〜19世紀前半の古典派時代のことであり、現代でも使われている洋銀製のフルート「ベーム式フルート」が誕生したのは19世紀半ばのことです。

ベーム式フルート

「ベーム式フルート」はドイツ人フルート奏者で楽器製作者でもあったテオバルト・ベームによって作られた画期的な楽器であり、音響学の理論に基づき、「正確な半音階」「大きな音量」を出すメカニカルな動きを可能としました。

その美しきに外観と音色はフランスにおいて大きな評価を獲得し、徐々にイギリスへ、20世紀前半にはドイツへと広まっていったとされています。

なんで木管楽器の括りなのか?

「ベーム式フルート」が誕生する以前のフルートは縦笛だったり、横向きリコーダーだったり、ベーム式フルートとは全く異なる素朴な木製楽器でした。ルーツが木製の笛であったことから、今でも木管楽器として扱われているわけです。

尚、ケルト音楽などで使われるアイリッシュフルートを筆頭に、現代でも木製フルートは至る所で愛用されています。

木製フルート アイリッシュ

木製フルートは金属フルートの華やかな音色とは異なり、素朴で温かみのある音色であることが特徴です。

3.フルートってどんな曲に使われている?

主にフルートは主に優雅な曲や爽やかな曲に使われます。森・夜といったイメージにも合うため、様々な場面で使うことが出来るでしょう。

相性の良い楽器としては、ピアノ・ハープ・アコースティックギターといったしっとりとた音を奏でる伴奏楽器が王道です。

音色の多いガチャガチャした曲よりかは音色少なめのシンプルな構成の曲に使ったほうが、フルートの良さをがより鮮明に発揮されます。

また、意外にもバンドサウンドやシンセサウンドにも合うので、近年は様々なジャンルの音楽でフルートを見かけることが増えました。幅広いジャンルで応用が利くため、フルートはクラシック楽器の中でも使い勝手がピカイチです。

ドラマ・アニメ・ゲーム。いろんなジャンルの音楽に使われます!

4.フルートの音域と特性

フルートの音域はとても広く3オクターブ(C4〜C7)にまで及びます。

最低音はC4ですが、楽器の性質上この音は現代においても尚不安定なピッチしかでないので、あまり使われません。

C4#も同様であり、この2つの音を使ったトリルやフォルテッシモの音量は不可能に近いことを覚えておきましょう。

DTMer・作曲をする人へ

DTMなら音を鳴らすことは出来ますが、リアリティーに欠ける音楽となってしまうので、封印した方が賢明です。

また、高すぎる音域に関しても耳障りな音になりやすいので、ほとんど使われません。

フルートの気持ちよく聴こえる音域は分かりやすいので、是非聴き込んでフルートの良さを体に染み込ませてください。

フルートの音は聴けば聴くほど好きになります。

知っておきたい特性1.息を吹き込んで演奏している

フルートは弦楽器とは異なり、息を吹き込むことによって音を出す楽器です。弦楽器ならば長いフレーズも高速フレーズも難なくこなせますが、フルートは息が続かなくなるので、超ロングフレーズは吹けません。

フルートの楽譜をみるとわかりますが、作曲家は「息を吹き込んで演奏している」ということを意識したフレーズ間作りをしています。

フルートのパートには、適度に休憩を入れたり、フォルテが長時間続かないようにするなどといった工夫が施しているので、機会があれば是非一度スコアを覗いてみてください。

特性2.第3オクターブの「E」が吹きにくい

フルートは構造上第3オクターブのE音が出しにくいという特徴があります。

どんなプロでもこの音は難しいので、例えばフォルテの強さが続くフレーズの間に「E」が入ってたら、演奏はかなり厳しいと判断せざるを得ません。

ただ、近年は「Eメカニズム」という補助器が開発されているため、この補助器を使えば音が出しやすくなります。そのため、絶対に吹けない音というわけではないです。

とはいえ誰もがEメカを搭載したフルートを持っているわけではありません。それにEメカを付けると音質が若干暗くなるというデメリットもあるため、付けたがらない人も多いです。

また、Eメカを付けると第3オクターブのGやAのトリルが不可能になります。

結局、「Eメカニズム」つけてもつけなくてもデメリットが生じるため、大半の曲は第3オクターブのE音に考慮したフレージングが意識されています。

特性3.B-C#のトリルが曲に使われない

B-C#のトリルは左手親指と人差し指を同時に動かさねばならないために、殆ど用いられません。一応Cisトリルキーという補助パーツも存在しますが、装着する人は皆無です。

最低音部のC#もですが、フルートにとってC#は鬼門です。

5.フルートは実音楽器

木管楽器や金管楽器にはB♭管やE♭管といった様々な調性を持つ楽器(移調楽器)が存在しますが、フルートはC管(実音楽器)しか存在しません。

そのため、フルートは楽譜通りの音が出ます。

厳密には最低音をシの音まで出せるようにした「H管」が存在するのですが、実際の音楽シーンにおいては殆ど用いられません。

-移調楽器-

楽譜上の音符と実際出る音が違う楽器。

例えばB♭管(シ♭)の場合、楽譜上の「ド」の音を吹くと、実際はドではなくシ♭が出ます。
作曲家はこの性質を考慮して、他の楽器に合わせて楽譜を書かなければなりません。

6.フルートの音色を聴いてみましょう

フォーレ シシリアンヌ

クロノクロス 夢の岸辺に フルート

ジブリ音楽 海の見える街

最後に

音楽を趣味にする方であれば、フルートがどんな楽器であるかを理解しておくのは良いことです。

フルートは様々な音楽に使われる”誰もが聴き覚えのある音”ですが、細かなところまで掘り下げると「最低音域が出にくい」「息を吹き込んで吹く楽器」「出しにくい音がある」といった特徴があることがわかります。

フルートを吹かない人にとってフルートを知る機会は殆どないとは思いますが、楽器を知ることは音楽を趣味にする上で結構重要なことです。

是非、この機会に自分に馴染みのない楽器についても知ってみましょう!

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