【ヴァイオリン製作】ネックの作り方1 テンプレートの下書き

横板・裏板・表板。ボディの各パーツを一通り製作したら、次はネックの製作です。ネックもボディのパーツと同じく、一つの木からネックの形に作り上げていきます。

今回は工程は「木材から下書きを書き終わるまでの作業」。慎重なライン書きが重要となるネック製作最初の工程です。

ネック材を平らにしていく

基本的な流れは、ボディの各パーツを作った時と同じ。木材をまずは平らにすることから始めます。

ネック材は台形型の長い木材を使いますので、ひとまず直径が長い方を平らにしましょう。

ヴァイオリン製作 ネック

裏板・表板を作った時と同じく、全ての辺が等しく平らになるようカンナで仕上げていきます。

ヴァイオリン製作 ネック

しっかりと平らにできたら、次に目安線を入れます。

ネック材は第一段階として「42mm幅」の大きさを削り出していくので、0mm・21mmの中央線・42mmの箇所に線を引きます。

ヴァイオリン製作 ネック

線が消えないように一度キズをいれてから、ペンで濃くラインを書きます。

この際に線が歪んだり、ズレたりしないように気をつけてください。

ヴァイオリン製作 ネック

線を入れた状態がこちら。この線の幅に木材を仕上げていきたいので、書き入れた線を側面にも伸ばしていきます。

ヴァイオリン製作 ネック

スコヤをうまく使えば、平らの面に書き込んだ線を側面に簡単に伸ばすことが可能です。また、側面は鉛筆で書き込むことができない材質なので、しっかりとキズをつけておきます。

ここまで仕上げたら、次はこの42mmラインに合わせて、余分な部分を再びカンナで削る作業をします。

両側面を42mm幅で平らに

ヴァイオリン製作 ネック

天面を平らにした時と同様に、側面に片面ずつ平らにしていきます。この際、削りすぎて42mmより薄くならないように注意してください。

ヴァイオリン製作 ネック

片面を削り終わったら、反対側も同様に平らに削ります。最初はこの様にかなり余分な木材が多いので、厚みのある方から優先的に削るのがベストです。

ヴァイオリン製作 ネック

最終的にスコヤや定規でチェックして完璧に平らならばOK。この作業にも慣れてきたため、製作を初めて時よりも素早く仕上げることができる様になりました。

テンプレートに沿ってカットラインを書き入れる

ヴァイオリン製作 ネック

両側面を平らにしたら、次はネック用のテンプレートに沿ってラインを書き込んでいきます。

ただ単に両面に書き込むだけだと思われがちですが、少しでも両面に差異があると仕上がりもズレてしまうので、意外と神経を使います。

ヴァイオリン製作 ネック

実際に書き込む前に、実際にネックに使用する「向きと位置」を決めます。基本的には横板の木目に合わせた向きを選び、位置は中央付近にすればよいでしょう。

2本の基準線を書き入れる

ヴァイオリン製作 ネック

ネックに使う位置を決めたら、上の写真位置に2本の線を書き込みきます。このラインこそ、両側面にテンプレートを書き入れる基準となるのです。

ヴァイオリン製作 ネック

まず書き入れた2本の線をスコヤ・定規をつかって伸ばします。この線が平行に伸びることによって、両側面が同じ位置で交わります。

ヴァイオリン製作 ネック

次に平行に伸ばしたラインをさらに両側面(垂直)に伸ばします。これら全ての工程は絶対にズレない様に細心の注意を払って行ってください。

エンドラインを引く

ヴァイオリン製作 ネック

基準線を入れた終えたら、その線から定規を引き、「136.5mm」ボディ側に離れた位置にもうひとつ平行線を入れます。

この線が所謂エンドラインとなり、ネックの端となります。

テンプレートに沿ってネックの形を書き込む

ヴァイオリン製作 ネック

基準線・エンドラインを書き入れたら、ネックの上半分を書き込みます。

この工程のコツは、基準線のヘッド側に1mmラインを入れること。さらに、ヘッドの頂点付近を1.5mm低くすることです。

ただ端に合わせるだけではないことに注目しましょう。

ヴァイオリン製作 ネック

1mmの線、1.5mmの線にテンプレートを合わせたら、シャーペンで一気に線を書き込みます。もちろん、ズラしてはいけません。点も含めて全て書き込むまで、一発クリアを狙います。

仮に失敗した場合は消しゴムで消して、再チャレンジです。

ヴァイオリン製作 ネック

無事にテンプレートに沿ってラインが引けたら、スコヤを使って反対面に線を伸ばしていきます。この伸ばした線が「点と点」を結ぶことができたなら、ピッタリ合っているといえます。

なので、反対側にテンプレートラインを書き込む前に、点と点を結ぶ線だけを先に伸ばしておくというわけです。

ヴァイオリン製作 ネック

わかりにくいと思うので、反対面を見てみます。

先ほど書き込んだ面から線が4本伸びていますが、この線は点とうまく重なっています。さらに1mmのラインと1.5mmのラインも書き入れ、ちゃんと一致しているのか確認。合っていればこちらの面もテンプレート通りに書き込みます。

ヴァイオリン製作 ネック

両面の上半分が書き終われば、ほとんど完成間近。あとは、テンプレートをエンドラインと上半分の線を重ねて、下半分を繋ぐだけです。

下半分は複雑な工程をこなす必要はありません。

両面繋ぐことができれば、ネックの下書きは完成となります。

完成!

ヴァイオリン製作 ネック

下書きが完成した状態がコチラ。改めて両面を見比べてみて、ズレがなければOKです。

何度も言いますが、ズレていると完成度に影響を与えるので、くれぐれも慎重にラインの書き込みを行ってください。

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