Atelier Eren はWEBの仕事をしながらヴァイオリンを作っている「少し変わった人」の製作日記です

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Atelier Eren/アトリエ・エレン ヴァイオリン製作とファンタジーを綴る日記

【ヴァイオリン製作】組み立ての基礎作り-ブロック製作

ヴァイオリン製作はブロック製作から始まる

1ヴァイオリン製作は最初にブロック製作から始めます。ブロックとはヴァイオリンの高さを決める本体の柱になる部分です。ブロックはボディ部分の「上・右上・右下・左上・左下・下」の計6パーツ作ることになります。

ヴァイオリン製作 ブロック
このように6つのパーツに木材をカットし、これから徐々にブロックの形を整えていきます。ブロックの厚みは今回は「31cm」とします。これはストラディヴァリ型の基本的な厚みのようです。

主な手順

①.35cmにカットする

ヴァイオリン製作 ブロック
長方形の木材をまずは大まかにカットします。完成系は「30cm」なので、とりあえず「35cm」の長さに木材をカットします。定規とスコヤを使い、鉛筆で35cmのラインを引きます。注意点としては、木材のカット面(写真一番右)は切り口がまばらなので、一番短いと思われる部分から35cmを測ります。

測り終えて、ラインを引いたらのこぎりで切断します。

②.カット面を真っ平らにする

カットを終えたら、次はカットした木材の面を並行にします。表・裏面がありますが、とりあえずどちらかを「洋カンナ」で真っ平らに削っていきます。
ヴァイオリン製作 ブロック
水分を含むと削りやすくなるので、適度に染み込ませて、ガシガシ削ります!疲れます!かなり。

ヴァイオリン製作 ブロック
真っ平らに削ると定規を当てた時に隙間が開かなくなります。完全に水平になるまでひたすら頑張ります。

③.反対の面に31cm線を入れる

片面が水平になりましたら、「ケヤキ」という道具を使い、線を入れます。水平になった面をぴったり「ケヤキ」に付けて、接着面から「31cm」のところに線を入れます。
ヴァイオリン製作 ブロック
ケヤキの根元から31cmを測り、釘の先端部分を31cmの長さにセット。ケヤキにブロックをセットしたら、ケヤキを回して線を引きます。

ヴァイオリン製作 ブロック
ヴァイオリン製作 ブロック
ラインが引けたら、ひたすらカットします。ちなみにノコギリで切ったラインにムラがあるほど、上記のように削る幅が広くなり疲れます。作業を効率良くこなすには無駄のないカット技術が必要になりそうです。

削り終えるとこうなる

ヴァイオリン製作 ブロック
両面が綺麗に水平になりました。この時点で「両面水平な31cmブロック」が出来上がります。

④.31cmにした水平なブロックを6パーツに分解する

【事前説明】


6パーツ分のブロックは、先生にお借りした型を元に作っていきます。この型はストラディヴァリ型用の型となっていて、この枠に合わせて今後ヴァイオリン製作を進めていくことになります。

※これから厚さ31cmのブロックパーツに6パーツ分の書き込みを加えますが、前回作った木材だけでは足りないので先生に予備のパーツをもらいました。1から全て製作するのなら、余分にブロックパーツを製作しておいても良さそうです。

⑤.ブロック6パーツ分書き込む→分解する


上の画像は、とりあえず型に沿って「定規・フリーハンド」で鉛筆にてラインを入れた状態です。割とアバウトで大丈夫です。


その後、書き込んだ6パーツを「ノコギリ・電動ノコギリ・ナイフ」を使いザックリと分解します。これもあまり正確でなくても大丈夫。ナイフで分解したほうが、切り口が綺麗なのでナイフでの分解がオススメです。

⑥.6パーツの調整

6パーツに分解が済んだところで、今度は各ブロックの接着面をナイフ・カンナで平らにします。現時点では型に接着できればいいので、細かなブロックの型は気にしません。まずは、ボトムパーツ(下)を平らにしました。


接着面を平らにしたら、側面も平らにします。側面まで平らにするパーツは「ボトムパーツ」「トップパーツ」の2つです。


こんな状態の側面をまたカンナで平らにしていきます!


型の凹みにちょうどハマる大きさに削ります。ギュウギュウよりかは、若干カタカタするくらいの「ゆとり」がある程度に調整します。


最終的に接着面と側面が平らになった「ボトムパーツ」「トップパーツ」が仮完成。


「左上」「左下」「右上」「右下」の計4パーツは型に合うようにカンナで削ります。接着面は2箇所で、若干斜めになっているのがポイント。ボトム&トップパーツほど時間はかからないと思います。が!多分、上記4パーツはパーツがデカすぎたと思う。こんなデカくカットしなくてもよかった気もしますが、それは次のステップに進んだときに再検討します。

これで、計6パーツの接着面の調整が完了!

⑦.そして、接着


6パーツの平らにした接着面を型と接着しました。接着方法は「ニカワ」という動物の皮や骨等を原料とした接着剤を使用しました。「ニカワ」は弦楽器製作全般で大活躍します。


これがニカワです。約60℃の温度で加熱します。注意点としては、「加熱しすぎず」「ぬるいすぎず」ということ。温度は接着力に影響を与えるらしく、ニカワ接着をするときはスピード勝負!らしい。

※詳しいニカワについての説明は長くなりそうなので、いずれ。

各パーツの中央にニカワを「ちょこん」とつけ型に接着、のちに型は外すので「ちょこん」とつければ大丈夫です。これを素早く6パーツ接着したら、あとは放置します。これでブロック作りはひとまず終了です。

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