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ケルト音楽とケルト風(ゲーム)音楽

ケルト音楽

日本では遠く離れた異国の音楽である「ケルト音楽」が人気です。

理由としてはケルト音楽の陽気な雰囲気がゲームやアニメの世界観とマッチしているからだと思います。

90年代のゲームからしばしばBGMとして用いられ、異世界アニメの流行により、近年は更に耳にする機会が増えました。

そんなケルト音楽ですが、実は私たちが普段聴いているケルト音楽はケルト風(ゲーム)音楽かもしれません。

伝統的なケルト音楽とケルト風音楽

ケルト音楽はケルト人達の民族音楽から発展し、継承されていった音楽のことです。

アイリッシュ・スコティッシュなど、地域による特色はありますが、伝統的なダンス音楽であれば総じてケルト音楽と呼ばれます。

ケルト音楽

ただ、現在において「ケルト音楽」という言葉はかなりザックリした音楽用語となっているため、厳密にはケルト音楽ではない音楽であっても、ケルトっぽい旋律や音使い、楽器が使われていればケルト音楽として扱われます。

例えばサモンナイト・アトリエシリーズ・ゼルダシリーズに使われている音楽。

これらはゲームの世界感に合わせて日本人好みに作られたケルト音楽であり、伝統的なケルト音楽を基準とするとケルト音楽ではありません。

いわばケルト風ゲーム音楽であり、本場のそれとは少し異なります。

そんなに陽気ではない伝統的なケルト音楽

ゲームやアニメの音楽に影響を受けてケルト音楽を聴いてみたい!または始めてみたいと思われる方は増えていますが、実際に聴いたり楽器を始めてみると「あれ?少し違う?」と感じる方もいるようです。

それはたぶん、ケルト風(ゲーム)音楽に憧れているからだと思います。

ゲーム音楽

 

例えばケルト音楽の代表格であるアイリッシュ。

ダンス音楽として発展してきた音楽ジャンルですが、伝統的なアイリッシュ音楽は思ったよりも高速であり、また思ったより陽気ではありません。

特にこの思ったより「陽気ではない」ところが、理想とのギャップを作りだしている気がします。

本場のアイリッシュセッションの様子がコチラ。

ピアノやシンセサイザーといった楽器は使われず、アコースティック楽器だけで演奏され、曲調はイメージよりかは明るい曲が少ないです。

イギリスの支配や国内での紛争といった暗い時代に生まれた音楽であることも影響しているのかも知れません

対してDTMを駆使したり、ケルト音楽に現代的な解釈を足したケルト風の曲がコチラ。

そう、これ!これが好きなんです。

という方はケルト風音楽のファンでしょう。

明るい曲調にRPGの酒場で流れるようなメロディー。ワイワイ楽しい陽気な音楽。

確かにこれらは伝統的なケルト音楽の特徴でもありますが、日本のケルト風BGMはそれを理想的に盛った音楽です。

どちらも好きという方も勿論いますが、「ケルト風」だけが好きという方もいるでしょう。

ただ、別に本場のケルト音楽を無理に好きになる必要はなく、ケルト風音楽だけが好きならばケルト風音楽をとことん聴き込めば良いと思います。

それぞれに良いところがあるんので、なにを聴くのかは人それぞれです。

フィドルを習いたい方は注意が必要

伝統的なケルト音楽とゲームやアニメで流れるケルト風音楽は似て非なるものです。

それを理解さえすれば、何をどのように聴いても構いません。

ただ、楽器を弾いてみたい方は「本当に自分がやりたい音楽」がどちらなのかを把握することが重要になります。

ケルト音楽 ケルト風音楽

私はヴァイオリンを作っているのでヴァイオリン(フィドル)を例にして解説します。

フィドルを始めたいと思われた方の中にはゲームやアニメに影響を受けた方も多いですが、もしケルト風音楽だけが好きな場合、伝統的なフィドルとの相性はあまり良くないかもしれません。

その理由は以下の通り。

伝統音楽のフィドル:「ロール」「カット」「トリプレット」といった本場の装飾音が使われるダンス音楽。

 

ケルト風フィドル:過剰な装飾音は設けず、ケルトっぽい旋律でヴァイオリンのテクニックで演奏する。

曲によって差はありますが、概ねこのような特徴があります。

ケルトがやりたいと思ってフィドルを習っても、そもそも理想とするのがケルト風音楽である場合、本当に習うべきなのは普通のヴァイオリンのテクニックだったりします。

実は私もケルト風の方が好きな人間だったりするのですが、私が思う理想的なフィドルはヴァイオリンベースにちょっとしたフィドル要素を含んだ演奏です。

いわゆるケルト風ヴァイオリンというやつです。

同じような考えの方は、もしかしたらヴァイオリンを習ったほうが最終的には理想に近づけるかもしれません。

 

なお、ケルト風音楽が好きな方のイメージに近い伝統的なケルト音楽のバンドも存在します。

それは「tricolor(トリコロール)」さんです。

トリコロールさんの音楽はガチな伝統的な音楽よりも聴きやすく、聴いていて明るい気分になれます。

自作曲が多いことも聴きやすい要因の一つかもしれません。

フィドルにも様々な楽曲が存在するので、自分がどんなフィドルが好きかどうか知ることも大切です。

最後に

境界線があいまいになっているケルト音楽。広義ではケルトの要素が入っていれば全てケルト音楽になりますが、厳密にはケルト音楽とケルト風音楽に分かれます。

どちらも素敵な音楽には変わりありませんが、一応違いがあることは知っておいてください。

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